二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 第十一章 ほのぼのアフター⑥ 最終話① ( No.441 )
日時: 2012/08/31 11:22
名前: icsbreakers ◆3IAtiToS4. (ID: WV0XJvB9)

千里が目を覚ますと、目の前には見慣れた部屋の天井があった。

「あれ……?」

千里はボーっとする頭でゆっくりと自体を把握しようとした。

「魔女と戦ってて、やられて———ってゆまは!?」

千里は起き上がってベッドから降りた。

そこでふと違和感を感じて下を見た。

「足がある……」

切り落とされたはずの足が何事も無かったかのようそこにあった。

「お、気がついた?」

「ししょー?」

部屋の入り口には安堵と苦笑いの混じった表情を浮かべる彰が立っていた。

「ちー、どうなったの?」

「危なかったんだぞ。あと少し俺と杏子ちゃんが遅れたら本当に死んでいただろうな」

その言葉で千里は彰と杏子に間一髪のところで救われたのだと理解した。

だがしかし———。

「ねぇ、ゆまは?」

「もちろん無事だよ。千里の足を治したのもゆまちゃんさ。ちゃんとお礼を言っておけよ」

彰はリビングのほうに行くように促した。

千里は促されるままリビングに向かった。

リビングにソファーには眠っているゆまがいた。

「千里と比べてまだ怪我は軽かったけど、それでも足一本治癒させるのには相当な体力を使ったと思うよ」

「……」

千里はゆまを起こさないようにゆまの隣に腰掛けた。

「ありがとう……。助けてくれて、友達って言ってくれて」

千里はそっとゆまの手に触れた。

ぬくもりが伝わってきて、確かに生きているのだと改めて思わせてくれた。

これで後悔は無い———千里はこうして再び友達にめぐり合わせてくれた神様に感謝した。