二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 第十二章 絶望は死を纏いて狂い踊る 第1話④ ( No.446 )
日時: 2012/11/06 10:26
名前: icsbreakers (ID: WV0XJvB9)

■相対する者④

「鹿目まどか。力を持つということはこういうことだ」

少年が放った矢は一瞬で魔女ごと結界を貫いた。

魔女は木っ端微塵に砕け散り、結界と共にこの世から消え去った。

「今のって……魔法?」

事態を飲み込めずまどかは呆然と立ち尽くした。

少年はゆっくりまどかのほうを向いた。

「蒼井彰。鷺宮千鶴。これらを例え退けたとしても、まだまだ闇は消えない。むしろ広がっていると言っていいだろう。果たして次の訪れる『絶望』にキミたちはどう立ち向かう?キミはキミでいられるか?」

少年の姿が蜃気楼が消える時のようにぼやけてきていた。

「あ、あなたは!?」

「私は慈悲無きもの。キミ達の敵だ」

その最後の言葉がまどかの頭の中で木霊のように響いた。

そうしてまるで初めから何も無かったかのよう少年は姿を消した。