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二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 第十二章 絶望は死を纏いて狂い踊る 第2話 ( No.451 )
- 日時: 2012/11/07 13:54
- 名前: icsbreakers (ID: WV0XJvB9)
■始まりの消失③
完全に動かなくなった織莉子に見向きもせずに、少年は机のほうに歩み寄った。
「美国織莉子、お前は自分の死を知っていたはずだ。だとすればさっきの手紙はそれを知った上で書いたことになる。誰に何を伝えるつもりだ?」
少年は踵を返して部屋を出た。
(こっちの世界に干渉している間はこの目で見たものだけしか情報を得ることが出来ない。『神の視点』が使えないのも不便だな。まぁ、急ぐこともあるまい。いくらでも知る方法はある)
少年は姿を消した。
音も無く、ただ何事も無かったかのように。
そして織莉子の存在もまた何も無かったかのようにただ静かに消えていった。
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