二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 第十二章 絶望は死を纏いて狂い踊る 第6話 ( No.472 )
日時: 2012/11/12 10:23
名前: icsbreakers (ID: WV0XJvB9)

■もう何も恐くない③

「こっちに来るな!マミ!」

「!!?」

笑顔を消し、殺気のこもった目で麗夏は言った。

「どういうことですか?」

「アタシはね、アンタの敵なんだよ」

「何を言っているんですか!!」

麗夏は右腕を覆っている服を破り捨てた。

「!!」

マミの視界に映ったのは肌色した人の腕ではなかった。

本来腕のある部分には紫色の煙のようなものが渦巻いており、それが腕の形を形成していた。

「アタシはね、もう人でも魔法少女でもないんだ。アンタたちの敵、『魔女』なんだよ」

「そんな……どうなって……」

マミは信じられないといった様子で首を横に振った。

対して麗夏は口元に笑みを浮かべた。

「アタシはアンタにとったらもう『過去』なんだ。マミ、アンタはもう自分の道を歩んでる。だったら断ち切らなくちゃな、『過去』は———」

「いきなりそんなことばかり言って……訳がわからない……」

麗夏は呆然とするマミに弟子を見守る師匠のような暖かい視線を送った。

「ならちょっと昔話をしようか?覚えているかい?アタシとアンタが出会ったときのこと———」