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Re: 第十二章 絶望は死を纏いて狂い踊る 第6話 ( No.474 )
日時: 2012/11/12 10:24
名前: icsbreakers (ID: WV0XJvB9)

■もう何も恐くない⑤

「ボーっとして、アンタ死ぬ気かい?」

「え?いや……」

「ふふ、冗談だよ。誰だって初めは恐いもんさ。ま、まずはアタシがお手本を見せてやるよ」

一方的にそう言うと、少女は魔女の真上に飛んだ。

魔女は大きな身体をまだ起こせておらず、身動きが取れない状態だった。

「くらいやがれー!」

少女の右拳に魔力が集中し、拳が激しい光を放った。

少女はその拳を魔女に向けて落下した。

「スーパーパーンチ!!」

聞いているほうが恥ずかしくなるような技名を叫びつつ、少女は拳を魔女の腹部に打ち付けた。

魔女の身体は腹部から木っ端微塵にはじけとび、爆発した。

「よっと」

少女はマミの横に着地するとVサインをした。

「何やってるの?アンタも」

「え?」

「だからVってさ!」

「でも私、何もしていないし……」

「はっはっは。こうやって出会って、話して……これだけでもう充分仲間だよ。仲間同士なら一緒に喜びあうもんじゃない?」

そう言って再びVサインをした。

マミも照れながら、しかし笑みを浮かべながら小さくVサインをした。

少女は満足げにその様子を見て笑った。

それがマミと夜科麗夏の最初の出会いだった。