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Re: 第十二章 絶望は死を纏いて狂い踊る 第6話 ( No.484 )
日時: 2012/11/13 11:27
名前: icsbreakers (ID: WV0XJvB9)

■もう何も恐くない⑮

伸縮自在の麗夏の腕は、本来マミの間合いであるはずの中距離を完全に支配していた。

「っ!!」

間一髪で何とか避けはしているが、少しずつマミの体に生傷が増えていった。

(このままじゃやられてしまう……)

麗夏は本来離れたところからでも攻撃可能にもかかわらず、相変わらず前進してくる。

暴挙ともとれるが、実際は強大な武器を抱えたまま突っ込んできているようなもので、マミにはかなりのプレッシャーとなっていた。

うかつに近づけない、攻撃できない。

だがマミは傷を負っていく。

誰の目から見てもマミが不利な状況にあることがわかった。

「あの腕さえ押さえ込めれば……」

「おらおらっ!!」

「!!」

麗夏が振り下ろした腕がマミの居た所の地面をえぐった。

まともに食らえばただでは済まないだろう。

麗夏は腕を元の長さに戻し、そしてまた間合いをつめ、そして伸ばして鞭のように振り下ろした。

マミはそれも何とか避けるが、鞭の起動が見極めずらいため、いくらか掠ってしまう。

「あっ」

マミは腕を元に戻す麗夏を見て気がついた。

(いけるかも……!)

マミは再び間合いをあけた。

しかし麗夏はその間合いはつめると、腕を伸ばした。

「今だっ!」

麗夏の腕が伸びきる寸前、マミは魔法で強化したリボンを伸ばし、麗夏の腕に巻きつけて拘束した。

「なっ!?これは!!」

パワータイプの麗夏とは言え、魔力で強化されたリボンは早々ほどけない。