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Re: 第十二章 絶望は死を纏いて狂い踊る 第8話 ( No.495 )
日時: 2012/11/15 09:57
名前: icsbreakers (ID: WV0XJvB9)

■挑戦状④

「まどかちゃんは無事なんだろうな……」

『フフ。声、聞きたい?』

「え?」

意外な更紗の声に、彰は拍子抜けしてしまった。

電話先からは電話機を動かす音が聞こえた来た。

そして———。

『うあっ!!』

まどかの声だった。

しかしそれはどう聞いても、苦痛を味わった時の声だった。

『あうっ!!やめっ———うぐっ!!』

「お、おい!!何してるんだ!!?」

彰がいくらそう問いかけても、返ってくるのはまどかの苦痛の声だけだった。

「お願い、やめてっ!まどかが死んじゃう……」

電話から漏れるまどかの声を聞いていたほむらは両手で顔を覆い、その場に崩れ落ちてしまった。

そしてしばらくして、まどかの声が聞こえなくなった。

「お、おま、え……」

『心配しなくても、死んでないわよぉ。まぁ、骨の一本や二本、もしかしたら臓器の破裂くらいはあるかもしれないけどぉー。ひひっひっひ』

「お前ぇぇ!!」

泣き崩れていたほむらが、彰の後ろにいたキリカが、流れ込んでくる身の毛もよだつほどの怒りに身体を身震いさせた。

「あ、彰?」

ほむらは彰の後ろから出現した『痛みの翼』の異様な動きに絶句した。

『痛みの翼』はまるで怒りをぶちまけるかのように不規則に暴れまわっていた。