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Re: 第十二章 絶望は死を纏いて狂い踊る 第10話 ( No.502 )
日時: 2012/11/16 10:24
名前: icsbreakers (ID: WV0XJvB9)

■決別②

「だから、アイツは『人』じゃねーのさ。人の皮をかぶった、悪魔さ。そう、お前みたいにな」

リンは踵を返し、いつの間にかそこに立っていた少年に向き直った。

『侵害、だな。天音リン』

少年はヤレヤレといった様子で首を振った。

「リン、この子って……?」

「ん?まぁ……オレたちを鹿目まどかに向かわせた張本人ってとこだな」

「え!?」

さやかは少年を見た。

どうみてもどこにでも居る、自分と同い年くらいの少年だ。

彰のように『特別な魔法少女』なのだろうか。

『私はあくまで向かいべき道を示したに過ぎない。その道を行くかは、君たち次第だろ?』

「詐欺師の上等文句だぜ。お前の本当の目的はなんだ?」

『さぁ……なんだろうね?』

少年がそう言った瞬間、リンの背後から伸びた黒い手が目にも止まらぬ速さで少年に向かっていった。

しかし黒い手は少年を捉えることは出来ず、居たはずの少年の姿を探して右往左往していた。

『危ないじゃないか。君は血の気が多くていかんな』

「!!?」

いつの間にはリンとさやかの背後に、背を向けた少年が立っていた。