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Re: 第十二章 絶望は死を纏いて狂い踊る 第10話 ( No.503 )
日時: 2012/11/16 10:24
名前: icsbreakers (ID: WV0XJvB9)

■決別③

『しかし今のは本気で私を殺す気だっただろう?つまり……私を敵に回すということか?』

リンはクククと笑い、首だけ少年に向けた。

「初めからテメェの味方についたつもりはねーよ。どうでも良いと思ってたからな。だがよ、気が変わったぜ……」

リンは親指で自身の首を横に一閃し、そして親指を下に向けた。

「テメェはオレがぶっ殺してやるよ」

少年は呆れた顔をしてため息をついた。

『決別、だな』

そう言うと、少年はさやかに視線を向けた。

『このまま天音リンについていくと、死を見ることになるぞ。長生きしたいのなら、余計なことはしないことだ……美国織莉子のように』

少年はそれだけ言うとリンたちに背を向けて歩き出した。

そして一度も振り向くことなく、まるで最初から居なかったかのように消え去った。

「どういうこと……?今のって」

「気にするな。アイツは訳のわからない奴なんだ」

「……」

もっと聞きたいことはあったが、リンのしている表情を見た瞬間、聞くことが恐ろしく感じた。

リンの顔には明らかな恐怖が浮かんでいた。