二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 第十二章 絶望は死を纏いて狂い踊る 第12話 ( No.509 )
日時: 2012/11/20 10:21
名前: icsbreakers (ID: WV0XJvB9)

■対峙③

さやかはリンの姿が見えなくなるまで見送り、「よし」と気合を入れた。

リンならきっとまどかを助けてくれるだろう。

まどかが助かり、杏子が助からなかったでは締りが悪い。

皆で、巻き込まれて亡くなった織莉子の墓参りに行かなくては。

「あらぁ?リンちゃん、居ないのねぇ」

「!?」

暗闇から浮かび上がるようにして現れたのはフリフリの日傘に、フリフリのドレスを着た女だった。

「アンタ、誰よ?」

「九条、更紗……」

「なっ!アンタが!!」

さやかは剣を両手に出現させ、構えをとった。

「やぁーねぇー。怖いわぁ。フフ、まぁいいわー。始めましょうか?」

更紗は不気味な笑みを浮かべ、さやかに向かって手招きをした。

「一緒にあそびましょー。楽しい、楽しいお人形さんごっごぉぉぉ!!」

ケラケラ大笑いしながら、更紗はクルクル回った。

そして立ち止まると魔法で大きなカバンを出現させた。

カバンが瘴気を噴出しながらゆっくり開く。

まるで悪夢へと引きずり込もうとしているかのように。

九条更紗演出、美樹さやか主演による、一度きりの惨劇が幕を開ける。