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Re: 第十二章 絶望は死を纏いて狂い踊る 第13話 ( No.511 )
日時: 2012/11/21 10:14
名前: icsbreakers (ID: WV0XJvB9)

■希望の価値観②

「ふう、ふう!!イライラするわぁぁ。何の役にも立たない小娘がぁ。この先、アンタが出る幕なんてないのよぉぉおぉ!!」

更紗は傘の先をまどかの頭に狙いを定めた。

「いらないお人形は、さっさと壊しちゃいましょぉねぇえ!!」

「———ない」

「ああん?」

更紗は突き刺そうと思い、込めた力を緩めた。

「なぁに?命乞いぃ?」

「諦めない……」

「こんな状況で———」

「私、諦めてない!!」

まどかの姿が一瞬で変化した。

制服姿から、まるで花を着飾っているかのような可愛らしいドレス姿となった。

そしてまどかの手に花のデザインがあしらわれた弓が現れた。

「な、なにぃいいぃい!?」

その様相は明らかに魔法少女。

だが確かにここに連れて来るまで、まどかは魔法少女では無かったはずだ。

(ま、まずいわぁ!!)

更紗はとっさに身をよじってギリギリのところで横に飛んだ。

それとほぼ同時に、まどかの弓から魔法で作られた矢が一発放たれた。

「っ!!」

直撃はしなかったが、掠った更紗の右肩は黒く焦げていた。

「どうなってるのよっぉお!?」

更紗にはこの状況が理解できなかった。

何より、まどかは今の時点では絶対に契約しないと思っていたからだ。