二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 第十二章 絶望は死を纏いて狂い踊る 第14話 ( No.514 )
日時: 2012/11/22 10:25
名前: icsbreakers (ID: WV0XJvB9)

■心があるということ②

『なるほど……それがこの違和感の理由か』

「!!?」

ゴンべぇとキュゥべぇは突然背後に現れた少年に驚いた。

『この瞬間を待ちわびたというのに、結果がこれではな……。私の力では魔法少女にすることは出来ない。だからどうしても君たち、インキュベーターが契約してくれるのを待つしかなかった。しかし……君を選んだのは間違えだったな、ゴンべぇ』

「君は一体……?ゴンべぇくん、どういうことなんだい?」

ゴンべぇは諦めたようにうな垂れた。

「この人はオイラたちとはいくつも上の次元の存在なんすよ。すべてはこの人の手の上……だから———」

ゴンべぇは目一杯の勇気を振り絞ってニヤリと笑って見せた。

「アンタを出し抜きたかった。そう思ったら、自然と鹿目まどかに同情しちゃったんすよ」

一瞬、ゴンべぇとキュゥべぇの二匹に感じたことの無い寒気が走った。

目の前に居たはずの少年は音も無く、風をきる事も無く、一瞬で居なくなっていた。

「!!?」

そしていつの間にか、キュゥべぇの隣に居て、ゴンべぇの首を掴んで持ち上げていた。