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Re: 第十二章 絶望は死を纏いて狂い踊る 第15話 ( No.517 )
日時: 2012/11/26 10:39
名前: icsbreakers (ID: WV0XJvB9)

■消失の序曲②

「うん、皆をこれ以上傷つけたくなかった。皆を守りたかったから」

「まどかは優しすぎるよ……」

「ほむらちゃん……」

今にも泣きそうなほむらをまどかは抱きしめた。

彰はほむらがここに来るまでどれだけの苦難を乗り越えてきたのか、話では知っている。

だが話で聞くのと、実際にそれを体験するのではまるで違う。

ほむらの心の中はどうしようもなく滅茶苦茶なのだろう。

まどかが自分たちのためにやってくれたことだと理解しながらも、今まで自分が味わってきた『まどかが魔法少女になった際の結末』がどれだけ辛いことだったかも同時に頭の中に巡りめぐっているはずだ。

(辛いだろうな……。こうなったのも……)

彰は更紗を睨み付けた。

更紗はニタニタと笑ってこちらを見ていた。

「お取り込み中悪いけどぉ。他にもお客さんが来たみたいよぉ?」

彰はそれぞれ別の場所から更紗の隠れ家にやってきた、リンとマミの姿を捉えた。

二人もまどかの魔法少女姿に言葉を失っていた。