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Re: 第十二章 絶望は死を纏いて狂い踊る 第16話 ( No.526 )
日時: 2012/11/29 11:09
名前: icsbreakers (ID: WV0XJvB9)

■蒼き姫君と紅き王子のワルツ⑤

先に動いたのはさやかだった。

さやかは少し動いたところで宙に飛び、左手に持っていた剣を紅蓮の騎士にめがけて投げつけた。

紅蓮の騎士はそれを横に飛び、難なくかわした。

『!』

紅蓮の騎士の避けた先の直線上には既に剣を突き立てるさやかの姿があった。

さやかのスピードなら、紅蓮の騎士が避けるよりも早く攻撃が当てられる。

紅蓮に騎士もそれを悟ったのか、避けることはせずに逆に槍をさやかに向けて放った。

さやかの剣の剣先と、紅蓮の騎士の槍先がぶつかり合い、火花が散った。

「っ!!」

力勝負では紅蓮の騎士に分があったため、さやかは衝撃で吹き飛ばされてしまった。

「ぐっ……」

うめき声を上げつつも、さやかは瞬時に周りを把握しようと身体を起こした。

「!!」

それが功を奏し、空中から迫ってきていた紅蓮の騎士の攻撃を何とか避けれた。