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Re: 第十二章 絶望は死を纏いて狂い踊る 第17話 ( No.535 )
日時: 2012/12/07 10:10
名前: icsbreakers (ID: WV0XJvB9)

■絶望は死を纏いて狂い踊る②

「どういうことぉ?何なの?この結末……」

「友達が魔女になっちゃってんのよぉ?自分も死ぬかもしれないのよぉ?大切な友達を自分で殺すことになるかもしれないのよぉ?」

「なのに、なのに、なのに!!」

更紗は周りにも目をくれずに呪文を唱えるかのようにブツブツと呟き続け、そして———。

「なんであんなに満たされた顔してたのよっぉぉぉおお!!!」

我慢の糸が切れたかのように不満、怒り、悲しみ、憎しみ、それらを織り交ぜた凄まじい表情で雄たけびをあげた。

そして眼球をせわしく動かし、ここに居る者すべてに視線を向けた。

「くひっひ、足りないわぁ。満たされっないのっぉお」

「黙れ!!このクズ野郎が!!」

リンが悶え叫ぶ更紗に向かって先端を剣に変えた黒い手を数本向かわせた。

その速さは普通の人間ではまず捉えらないくらいだ。

更紗はそれをあっさりと避け、そして消えた。

「なっ!?」

その事態に皆が言葉を失った。

そしてもっとも驚いたのはリンだった。

(オレの攻撃をかわした?アイツが!?)

しかもそのあとどこに行ったかまるで捉えらなかった。

リンが慌てて周りを見渡すと、マミとキリカに向かう更紗の姿が見えた。