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Re: 第十二章 絶望は死を纏いて狂い踊る 第17話 ( No.536 )
日時: 2012/12/10 10:37
名前: icsbreakers (ID: WV0XJvB9)

■絶望は死を纏いて狂い踊る③

「お、おい!!お前ら、更紗の手のひらを見るな!!」

『え?』

マミとキリカがリンの言葉に反応したときには、既に更紗が二人の前に手のひらを突き出していた。

「もう、おそいわよぉ」

マミとキリカは更紗の手のひらの中央にある、ギョロギョロと動く『目』に視線を奪われていた。

そして次の瞬間、二人が消えた。

「ふふ」

更紗は左右の手に一体ずつ、マミとキリカに似た人形を握っていた。

「人質がぁ2人ねぇ」

「さ、更紗!!お前!」

「人形にするだけが私の実力だと思ったぁ?速さも自慢なのよぉ」

更紗がそういい終わったとき、更紗の視線はほむらを見ていた。

「もう……一人!!」

更紗が姿を再び消した。

「ほむらちゃん、危ない!!」

更紗の視線に気付き、咄嗟に動いたのは彰だった。

彰はほむらを突き飛ばし、ほむらと入れ替わるようにして更紗の前に出た。

「あ、彰!!」

ほむらは倒れながら、更紗の手のひらが彰を覆う姿を見た。

「予定が狂っちゃったけど、アナタでもいいわぁ」

彰の目の前にギョロギョロと動く『目』が現れ、その『目』は彰と目があうとピタッと動くのをやめた。

その瞬間、彰はもう終わりだと確信したのだった。