二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 第十三章 間奏 Ⅱ〜漆黒の死神、紡がれる記憶 第一話 ( No.570 )
日時: 2013/10/07 09:53
名前: icsbreakers ◆3IAtiToS4. (ID: WV0XJvB9)

■第一話③

記憶の中で、叶ゆかりが暁美ほむらの記憶の本を渡してきた。

それはかつてゆかりから、ほむらが同じ時間をループしていた理由と、その苦しみをまどかに知らせようとしてきた時のものだった。

記憶の本を渡され、ほむらの記憶がまどかの中に入り込んでくる。

そこまではあの時と同じだった。

ほむらの記憶の最後の最後、終わりで見たことも無い扉が現れた。

記憶の中のまどかはなぜかその扉の鍵を持っており、怪しむことなく扉を開けた。

扉の向こうにはゆかりが立っていた。

『この記憶の扉を開けたということは、あの子がアナタに鍵を渡すことに成功したのね』

『この扉は、暁美さんの記憶の本の中に刻んだ私の記憶への入り口。暁美さんの記憶の本を見たアナタの記憶にこの扉は刻まれている』

『アナタが鍵を手にしたときだけ、この扉は開かれ、ある場所を示すようになっているわ』

『示す場所へ……。私に会いに来て欲しい』

ゆかりのその言葉と共に、ある場所の映像がまどかの頭の中に焼き付けられたのだった。