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セントシュタイン城下町——ナインの第一印象は、小奇麗な整った大きな町。形容詞が二つあるが、キニシナイ。
到着した時刻は夜。　宿屋に泊ろうと、リッカの宿屋を探し。

「あ、ナイン!!　来てくれたんだ」
宿屋のカウンターにおさまるリッカ。なんだかとても馴染んでいる。
「おつかれさま。　大丈夫?」
「うん、時々戸惑う事もあるけれど、皆がフォローしてくれるし……」
とっても楽しい、と笑う。
そっか、良かったね、とナインも笑った。

一晩、リッカの宿屋に泊り、広場の前の看板を見る。
どうやら、正体不明の黒い鎧を着た騎士——“黒騎士”と呼ばれている——が現れたらしい。
彼（?）を討たんとする者は城に来い、という国王のお触れが、看板の内容だった。