二次創作小説(映像)※倉庫ログ

(002)風香る、雨の日は。 ( No.8 )
日時: 2012/05/28 20:14
名前: もずく・ ◆GJi12uWTrE (ID: vj3b3W/M)
参照: http://mynmmr0608.anime-voice.com/




朝からシトシトと降り続ける雨は止む気配がない。


少し肌寒いまだ秋の侯、僕はただ体育館で一人黄昏ていた。



時計を見上げれば既に下校時刻は完全に過ぎ去っている。
右腕で抱えていたバスケットボールを不意に床へと打ち付け、ゴールへと歩む。



“勝つことが全て”の帝光バスケ部の絶対的な理念が僕には受け入れられない。




僕をおかしいと言うのか、当然の理念だと笑うかは自由。




ただ、耐えられない。
何かが欠けているようで仕方がない。

練習をしていても、この頃は切なくなるだけ。



青峰くん





僕が、君の相棒で
君が、僕の相棒で



嗚呼、どうか僕が消えてしまったら恨んでもいい。

ひたすらに、恨んだっていい。



でも僕はもうバスケに対する気持ちが、薄れて来ているようなんだ。





            ( 風香る、雨の日は。 )
                          ただ感傷に浸る。