二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 【イナイレ】ずっと、隣にいますから【短編リク受付中】 ( No.21 )
- 日時: 2012/06/01 18:34
- 名前: 棋理 ◆U9Gr/x.8rg (ID: SGJxjeZv)
短編リク:音愛羽様『エイリア学園の日々〜とある少年の苦悩〜』
突然だが、俺はそれなりに良識ある人間だと思う。
いや、エイリア学園でなんやかんやしていた奴が言うなというツッコミは分かる。分かるが、俺が言っているのはそう言うことじゃない。
——他の奴らよりマシだということだ。
「晴矢、何をそんなにしかめっ面をしているのだ。そんな風にしていると、眉間にしわが寄ってやがて戻らなくなるぞ」
「涼野、気にしてやるな。こいつはいま、思春期真っ盛りな男だ。先日盗んだ好きな女子のリコーダーをどうやって返すか悩んでいるのだろう」
「へぇ、そうなんだ。でも、どうしてそれをウルヒダが知ってるの?」
「黙れ基山。そんなの周知の事実だろう。なんて言ったって、昨日のうちに私がガセネタを全校生徒に向けて発信したのだからな」
「てめぇ自分でガセネタって言ってるじゃねぇか!!!」
昼休み。いつものように俺の席に群がってきた奴らに、俺は言いたい放題をされていた。
始めこそは黙って聞いていられたが、さすがに我慢の限界だ。特にウルヒダ。なんで俺がそんな変態まがいのことをするってんだ!!
「あぁ、ガセネタだ。それがなんだ」
「うわ、こいつ開き直りやがった。っつーか、ヒロト、なにあっさり受け入れてるんだよ」
「晴矢だったらやるかなって」
「やるか!!」
お前らの中で俺のキャラはどうなってんだよ!!
「晴矢。何故私に対してのツッコミがないのだ」
「お前はツッコミ待ちしてたのかよ!?」
「他の二人にはツッコミしておいて仲間はずれか。はっ! 堕ちたものだな」
「いやいや、お前の台詞のどこに突っ込むところがあったんだよ。それだけでなんで貶されなくちゃいけないんだ」
「ほう。そこまで貶されたいのか。だったら私が手ずから貶してやろう」
「てめぇは入ってくんな!! にしても、やっぱりウルヒダはそっちだったか」
「ウルヒダのSはドSのSだからね」
「ヒロト、適当なこと言うな。あいつの名前のどこにSが入ってんだ」
「ははは」
「笑ってごまかすな気色悪い!!」
——キーンコーンカーンコーン
「お、昼休みが終わったな。さらばだ南雲。せいぜい教師に見つからないようにしゃぶるといい」
「だからしてねぇって言ってんだろ!! まだ引きずってたのかよ!!」
「じゃあな、晴矢。次会ったときはもっとちゃんとしたツッコミを用意しておけ」
「するか!!」
「大変だなぁ、晴矢は」
「そう思うならフォローしろよ!!」
「してるじゃないか」
「あいつらのな!!」
結局、昼休みはこいつらにつぶされるのが常なんだ。
明日からはぜっっっったいに一人になるかんな!!!
オマケ↓
『で? 今日は誰の体操服を盗むのだ』
『差別はいけないぞ。平等にツッコむが良い』
『あの先生やっぱりヅラだよ。ね、晴矢。剥がしてきてよ』
「いい加減にしろォォォ!!!」
こいつらは授業中も邪魔してくる。