二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: 【イナイレ】ずっと、隣にいますから【第三話更新中】 ( No.48 )
日時: 2012/06/10 18:40
名前: 棋理 ◆U9Gr/x.8rg (ID: SGJxjeZv)
参照: メイドさんに翻弄される坊ちゃま達、良いですねぇ((え

参照200突破記念SS『メイドの坊ちゃま自慢対決』

*坊ちゃま二人とも中学生設定

「何をおっしゃいますか。うちの坊ちゃまなんて、あなたの主よりももっと優秀でございますよ」
「そちらこそ何をおっしゃいますか。そちらの坊ちゃまより、うちの坊ちゃまの方がとても優秀でございますとも」

 かれこれ30分間、俺の専属メイドと神童拓人のメイドが張り合っている。よくもまぁそんなくだらないネタで言い争えるなと言ったら、双方から睨まれた。
 曰く、『どこがくだらないのですか!!』らしい。隣で紅茶を飲んでいる神童も、小さく溜息をついていた。

「勇人坊ちゃまは、大変すばらしいお方です。というか、あれほどゴーグルが似合うお方はおりません。あれですよ。水泳のお時間なんて生徒の皆様は坊ちゃまに釘付けでございます」
「はっ。あんなゴーグル、似合いたくもないですね。拓人お坊ちゃまなんか、ピアノをお弾きにあるあのお姿。一生懸命格好つけようと頑張っているのが分かりませんか?」
「分かりたくもありませんね。うちの坊ちゃまの方が、マントを随時羽織って格好つけていますよ? その格好付けの度合いと言ったら、えぇ、あなたのところの主なんか比ではありません」
「あら、そういううちの坊ちゃまなんて、泣き虫なところが一部のお嬢様方に大変お受けになっているようで」
「その一部とはあなた一人のことではないのですか? 勇人坊ちゃまこそ、あの凛々しいお姿が一部のお嬢様方に大変お受けになっています」
「それはどの層を狙っておいでですか。あの泣き虫でヘタレで弱虫で救いようがないほどの涙の大安売りをしている坊ちゃまが、時折たまに稀に見せる凛々しいお姿が良いのではないですか、うちの坊ちゃまの場合」
「あら、勇人坊ちゃまの方がシスコンでロリコンで厨二くさくて鬼畜な坊ちゃまが、時折見せる間の抜けたところが良いのですよ」
「ずいぶんと買っているのですねぇ」
「そちらこそ。本来だったらあと2万3900個ほどの坊ちゃま自慢という名の愚痴を聞かせて差し上げたいとこですが——」
「私こそ、あと2万3920個ほどの坊ちゃま自慢という名のストレス発散を聞かせて差し上げ——どうかしましたか、坊ちゃま方」
「おや、何をうなだれているのですか」

 もう、こいつらはくびで良いと思う。
 隣で涙目になっている神童を見て、心底そう思った。