二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: サンドスクレイパー Another story ( No.4 )
日時: 2012/06/06 07:26
名前: 奏緋 (ID: gOceoAmU)

翌日。

「坊ちゃんお誕生日おめでとうございます!」

いたる所でそんな声が聞こえる。
そして、ジンはと言うと……

「おーい、バイクー」

命令で再びあのバイクを磨きに行っていた。

『お前かよ……美人のメイドとかじゃねーのかよ……』
「失礼な」

そんな会話をしながら、ジンはバイクを磨く。
と言っても昨日磨いたばっかりなのでそんなに汚れてはいないが。

「はい、終了」

ジンはバイクに白いカバーを被せると倉庫を後にした。



夜。

「ほら、カバーを外してごらん?」
「うんっ!」

息子が勢いよく白いカバーを外す。

「うっわぁ……!」

そこに現れたのは、つい先程までジンと会話していたあのバイク。

(よく見るとカッコイイなぁ……)

ジンは少し息子が羨ましくなった。
しかし、この色何処かで見た気がする……
そうだ、サンドスクレイパーだ。
ジンは自分で結論を出した。

「父さん!僕はこのバイクを“飾って”皆に自慢するんだ!」

有り得ない。
バイクなのに乗らないなんて。
それじゃ、もう既にバイクじゃ無い。
そんな言葉を一気にはきだそうとしたジン。
言おうとして、深呼吸をしようとしたら。

『じゃあ俺はお前のバイクにはならねぇ!』

あのバイクが声を張り上げた。