二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 【イナイレ】短編集【リク受付中】 ( No.31 )
- 日時: 2012/08/05 13:48
- 名前: 棋理 ◆U9Gr/x.8rg (ID: SGJxjeZv)
- 参照: http://www.kaki-kaki.com/bbs_test/view.html?586212
「ノロけるなら余所でやれ!」 お題提供:明星陽炎様
※風丸君の扱いがちょっと不憫です。会話文主体
「…………はぁ」
「……風丸、どうしたお前。なんだかオーラが半端なく暗いぞ」
「…………あぁ、豪炎寺か。そうか?」
「何かあったのか」
「……いや、お前に言っても仕方のないことだからな」
「その言い方少しかちんと来るが、悩みは人に言った方が解決するぞ」
「……分かったよ。誰にも言うなよ?」
「あぁ、誓おう」
「最近さ……」
「最近?」
「甘えてくれなくてさ……」
「何が」
「彼女」
「………………」
「メールの返信もいつもより10分ぐらい遅い気がするし、電話しても声に張りがないし、毎朝迎えに行っても家から出てくるの遅いし、いつも抱きしめるときには真っ赤になるのに平気っぽいし、弁当食べるときに『はい、あーん』ってしてくれないし、他の男と最近よくしゃべってるし——」
「………………おい」
「調理実習があったときはいつも持ってきてくれるのになかったし、放課後は必ず練習見に来てくれてたのに来ないし、一緒に帰ろうって言っても木野達と帰っちゃうし……って、あれ、豪炎寺? 何をそんな風にげんなりしたような顔をしてるんだ」
「いや……。美空も可愛そうだな、と」
「なんでそこで奏が出てくるんだ! ……さては豪炎寺、お前まさか奏のこと——」
「んなわけないだろ。だいたい、さっきの話を聞いている限り、お前の方がしつこくしてるんじゃないのか?」
「そんなわけない!! 俺は至って健全に普通に接している!」
「なら本人に聞けばいいだろう。なぁ、美空」
「え……」
「あ、あはは。ごめんね、いっくん。盗み聞きするつもりはなかったんだけど……」
「どどどどうして!?」
「いっくんと一緒に帰ろうと思ったの。けど、まさか豪炎寺君とお話ししてたなんて思わなくて」
「そ、それじゃあ話しも全部……」
「うん、ごめんね? でも、まさかいっくんが気にしてたなんて……」
「いや、その! ……迷惑、だったかな」
「ううん、そんなことないの。あのね……、いっくんのこと嫌いとか、そういうんじゃないの。あの、すごく好き、だし……」
「奏……!」
「でも、どうやって接するのか分からなくて、つい冷たくなっちゃって……。ごめんね」
「俺の方こそ、気づいてやれなくてごめん!」
「いっくん……! 大好き!!」
「あぁ、俺もだ! 愛してるぞ!!」
「……お前ら、ノロけるならとりあえず教室から出ろ。今は昼休みだぞ」