二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- 暗い森のサーカス ( No.110 )
- 日時: 2012/07/28 10:30
- 名前: 月森和葉 (ID: ngsPdkiD)
ここ数日放置ですいません。。。
あと、がくっぽいど生誕祭、当日から始めようと思います。
もう少し待ってね
つかそれまでに暗い森のサーカス終わるか心配。。。
私の好きなSCLproject様も、当日と前後で新作を三本投稿されるそうで、全部がくぽだそうです。
でもその日ってうちの父親の誕生日でもあるんだよな
おそるおそる歩を進めると、今だから分かりますが、真ん中が舞台で、観客席にぐるりと取り囲まれた場所が広がっていました。
客は、あたし達二人以外に誰も居ません。
怖々と席に着くと、舞台にスポットライトが灯りました。
『暗い森のサーカスへようこそ』
団長でしょうか、女の人の声がすぐ近くでしました。
驚いて顔を上げると、すぐ近くに大きな女の人の顔があるのです。
「ひっ!!」
あたし達は、小さく悲鳴を上げてしまいました。
何故って、その人の顔は普通の十倍以上はありましたし、形の良い唇は三日月型に吊り上がり、黒い目には底が無く、吸い込まれそうなほどに深い穴なのです。
怖くなって俯くと、舞台の上にはちゃんと足があり、長い脚があたし達の方へずっと伸びているのです。
あたしはたまらなくなって眼をぎゅっと瞑りました。
そして、ゆっくりと眼を開けると、もうそこには大きな顔はありませんでした。
今のは幻だと、自分自身に必死に言い聞かせ、あたしは舞台へと眼を向けました。
- 暗い森のサーカス ( No.111 )
- 日時: 2012/07/29 09:04
- 名前: 月森和葉 (ID: ngsPdkiD)
最近はSCLprojectの「13943号室」とゆーのを書いています。
レンはもちろん先生が出てくるので頑張って書きますが、あんまり早くは投稿できないかな……。
サーカスは静かに始まりました。
どこからともなく哀しげなアコーディオンの音が響き、サーカスの大きなテントの中でぐるぐると巡り、あたし達を惑わせようとします。
その音の所為で、あたし達は食い入るように舞台を見つめていました。
舞台の上では、先程あたし達を迎え入れてくれた二つ頭のピエロが楽しげにたくさんの玉を弄び、青い布でぐるぐる巻になった獣が、何やら白い煙の出ているモノを凄い勢いで食べていくのです。
最後は異形の歌姫でした。
長い緑の髪を結い上げた少女が、か細く、しかし高い声で、歌詞のない歌を歌いました。
その歌は悲しげで、アコーディオンの音と混ざり合って、どこまでも響いてくるのです。
あたし達は遂に何も考えられなくなっていました。
ぽうっとした眼で、ただ舞台を見つめるばかりです。
やがてサーカスが終わると、あたし達は夢中で拍手を贈っていました。
ぱちぱちぱち…ぱちぱちぱち…。
そしてサーカスの人達は皆、舞台から居なくなってしまいました。
その時でした。