二次創作小説(映像)※倉庫ログ

背徳の花 ( No.146 )
日時: 2012/08/11 18:50
名前: 月森和葉 (ID: ngsPdkiD)

久しぶりに一日に二つ投稿。
最近のが雑すぎたので、頑張って真面目に書いてみたけどアレな感じしかしませんorz

背徳の花 ひとしずく×やま△ feat 鏡音リン・レン
です。
前から書いてみたいとは思ってたんですけど、なかなか…。
これからは鏡音まみれになると思いますw




 とある花街に訪れた、幼い雇われ将校。
 ふと見た舞台の上で、くるくると踊る美しい踊り子。
 少しの好奇心で訪れただけなのに、何故か眼が離せなかった。
 酔ったのは、先程引っ掛けた酒の所為か、それともこの雰囲気の所為か。
 それは分からない。
 でも、何の因果か、二人を捕らえて離さなかった。

 明るく浮かび上がった舞台の上。
 舞い散る華のように踊る娘。
 もっと近寄って見ようと思い、前に進み出た。
 その瞬間、眼が合った。
 少女は何事もなかったのように踊り出し、青年の鼓動は早く脈打ち出す。
 舞いは終わり、少女が舞台の上から降りてくる。
 青年は自然と手を伸ばしていた。
 夜の闇に美しく狂うように散る華。
 それに酔うように、少女も手を伸ばしていた。

 狂うように舞い散る華とは裏腹に、狂うように咲き誇る恋心。
 花弁の間から滴る甘い蜜。
 甘い香りの毒に侵され、ただ堕ちていく。
 戯れにその手で手折る、背徳の花。