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そういえば正式タイトルとボカロＰ名言ってなかった。
粘着系男子の十五年ネチネチ　家の裏でマンボウが死んでるＰ feat,VY2
です。なげェ……。

今日は内の学校の文化祭でした。
なんかトラブルとかもあったけど、楽しかったのでおｋ！
展示した絵とかそのうちupします。
真面目にボカロの絵を描いて展示しましたよ、私はｗ



　五年目にはプロポエマーだ。
　女性のF1層に特にウケた。
　だけど僕は君に一途だから、他の子はひじきが生えた大根に見える。
　僕の目はおかしいのだろう。
　目の前をひじきが生えた大根が跳梁跋扈している。

　六年目に体を壊した。
　既に君への愛を綴ったポエムは二千を越えた。
　仕事のしすぎと医者は言う。
　折れたことのない骨がない。
　壊していない内蔵がない。
　流石に壊しすぎだと思う。
　でも、僕はポエムを書くのを止める気はない。

うちの学校の文化祭で展示した物です。
「深海シティアンダーグラウンド　田中Ｂ feat,鏡音リン」×「深海少女　ゆうゆＰ feat,初音ミク」のイラストです。





　七年目に完調した。
　空が青くて天気が良い。
　今日は君を何に例えようか。
　エクストリーム・アイロンがけかな。
　それとも複素内積空間だろうか。
　僕の物の例えがコアなファンにウケるらしい。

　八年目も僕は変わらない。
　空には厚い曇天がのし掛かっている。
　今日は君を何に例えようか。
　幕下十六枚の全勝優勝かな。
　AMPA型グルタミン受容体かな。
　僕の頭の中で六角形の図式が右往左往する。

　君への愛を綴ったポエム。
　毎日、少しずつ送り続け、今ではもう十五年経った。
　けれど、返事はまだ来ない。
　返事は、まだ来ない。

　九年目に事故にあった。
　非道く頭を打ったらしい。
　自分の名前すらも僕は覚えていなかった。
　それでも君が好きなことだけは覚えていた。

　十年目も十一年目も記憶は戻ってこなかった。
　それでも僕は君のことが好きで。
　ただただ、返事が欲しかった。
　それしか考えていなかった。

　十二年目も十三年目も、記憶は戻ってこなかった。
　まだまだ、君のことが好きだった。
　記憶がないからと諦める気は毛頭なかった。
　それしか僕は、持っていなかった。

　十四年目にも、まだ記憶は戻らない。
　前の見えない毎日が怖くて不安だった。
　思い出せない君を一目見たかった。
　僕が唯一忘れなかった君に一言言いたかった。