二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- カゲロウデイズ ( No.2 )
- 日時: 2012/06/11 20:11
- 名前: 月森和葉 (ID: Lx/gxvCx)
『カゲロウデイズ』じん(自然の敵)Pfeat初音ミクです。
特にミクさんは関係在りませんが、曲のストーリーが好きなので小説にしてみました。
また友達がこの曲を好きで、気紛れに小説にしてみたら存外好評でしたのでupしようと思います。
こんなことしてる場合じゃないんだけどな……(←テスト前)
いいんだ!受験なんかいらん!
……ひとしきり吼えたところで、本文どうぞ。
カゲロウデイズ
VOCALOID『カゲロウデイズ』じん(自然の敵)Pfeat初音ミクより
8月15日。夏。
時間は午後12時30分くらい。
何故時間を覚えていたのか、僕は覚えていない。
夏休み。病気になりそうなほど眩しい日差しの中、あまりに暇なので、公園で彼女と駄弁っていた。
「あたし、夏は嫌いかな。」
ひなびた公園のブランコに座り、黒い猫を撫でながら彼女は言った。
彼女の着た黒いタンクトップと猫の黒い毛並みが混ざり合って、不思議な感じがした。
「あっ。」
彼女の抱いていた猫が、膝を飛び離れていった。
「待って。」
それを追いかけてゆく彼女を、僕は何故か何故か非道く冷めた眼で見つめていた。
どくん。
嫌な予感を感じて、僕の心臓が唸る。
慌てて彼女の後を追うと、彼女は丁度飛び出しているところだった。
赤に変わった横断歩道に—。
猛スピードで突っ込んできたトラックが君を引きずって、ブレーキ音が鳴き叫ぶ。
周囲に飛び散る緋色の液体と、清汗剤の臭いが混ざり合ってむせ返る。
遠くなった目線を無理矢理持ち上げると、その先に黒いパーカーの少年が立っていた。
その少年の口元が動いた。
『嘘じゃないよ。』
少年の甘い口元の両端が吊り上がる。
水色の夏が、真っ赤な手で掻き回された。
僕はその先どうなったのか、全く覚えていない。
「僕は」と入力したつもりで変換キーを押して、画面上で「爆破」となっていたときの私の衝撃。