二次創作小説(映像)※倉庫ログ

囚人と紙飛行機 ( No.55 )
日時: 2012/07/08 07:59
名前: 月森和葉 (ID: Lx/gxvCx)

おおおおお!
お久しぶりです、真鈴さん!
「囚人と紙飛行機」は神丙さんからのリクで書いたんですが、まさかこんな事になるとは思いませんでした…。





 光の当たらない場所に咲く花は、所詮、枯れ行く運命。
 でも、それでも、貴方のくれた手紙が、私に光をくれたんです。
 もう目も霞んで手紙を読むことすら出来ない。
 たった一人の部屋に、冷たく響く、無機質な金属音。
 お願い。
 これが私の最期だというのなら。
 会わせて。
 彼に。
 私を、彼に会わせて—。


 貴方が居たから、私は笑顔を忘れずにいられたの。


 君が居たから、僕は未来を失わずにいられたんだ。


 黒くて、深くて、暗い闇が、私達を引き裂きました。


 黒くて、深くて、暗い闇が、僕達を再び巡り合わせました。


 また明日。
 また、いつものあの場所で。
 会えるといいな……。



 少女の父—看守長—は、愕然とした。
 娘のリアリスは、つい先程亡くなった。
 病院から連絡を受けて、向かったときにはもう遅かった。
 絶望にうちひがれて戻ってきてみると、一人の囚人が息絶えていた。
 彼らの死亡時刻は、同じ刻を示していた。



                             〈〈 終 〉〉



レオとリアが、あの世で出会えることを祈っています。