二次創作小説(映像)※倉庫ログ

第4話 塔での珍道中 part2 ( No.100 )
日時: 2012/12/25 00:28
名前: のあ (ID: kEC/cLVA)

「うわ……結構入り組んでるね。塔まで行くのにも一苦労じゃないか。」
「ホント。だれか迷子にならないか心配……ってあれ、ヤンガスは!?」


 気がついたら隣にいたはずのヤンガスがいなかった。あいつ存在感薄いからいなくなっても気がつかないんだよね……。


「ヤンガス!おーーい、ヤーンーガースー!!」
「ヤンガスー返事しないと……帽子焼くよ?」
「はいっ!あっしはここにいるでガス!!」


 エイトのとんでも発言にヤンガスが一瞬にして現れる。…この二人の関係って、もはや兄貴と子分じゃないよね…。
 全力で走ってきたせいかガクガクと震えているヤンガスは、手に何かを持っていた。


「ん?ヤンガス、それ何?」
「はぁっ…あぁ、ちじゅっ…地図……でやんすよ。はぁっ、あ、あっしの特技…で、み、つけたん…でや、んすげふぐぁっ!!」


 わ、私は突っ込まないぞ……なんで走ってきただけなのにぐぁっとか言ってることなんか、絶対気にしないっ……。


「よくやった!!…お疲れ様。やすらかに眠っていいよ」
「あ…にきィィ…」
「ストーっプ!!やすらかに眠っちゃダメーーッ!!ヤンガスもノリノリでやるのやめてよ!!」


 スポットライトまで浴び始めた二人に、耐えきれずにツッコミを入れる。おっさんと青年のもさい組み合わせなんて、一体誰が見たいのよ!?
 のあ「私が見た((殴」
 

「でもレーナ嬢ちゃん…あ、あっしは兄貴の腕の中で死ねるなんて本望……」
「それでも!!ヤンガスは絶対死んじゃいけないの!!」
「レ、レーナ嬢ちゃん…?」


 そう、絶対に死んだりなんかしちゃいけない。
 だってヤンガスは…大事な……


「大事な…盾なんだもの!!」
「あっしマジで死にたい!!こんな世界もう嫌でがすぅぅ!!」
「なんてこと言うんだレーナ!!」
「え!?私のせいなの!?」


 真実を述べただけなのになんで!?


「うわぁぁぁ!!ヤンガスがこんぼうで頭をかち割ろうとしてるぅ!?」
 

 …そんなごたごたは、ヤンガスが振り回したこんぼうがエイトの頭に当たり、彼がぶち切れるまで続いた。