二次創作小説(映像)※倉庫ログ

第5話 真実 part3 ( No.118 )
日時: 2013/02/09 22:57
名前: のあ (ID: DYDcOtQz)


「うーむ、何と言うことじゃ。
 サーベルトという若者を殺したのが、ドルマゲスだったとはのぅ…」

 そんなことを呟いたのは、なんと下で待っているはずのトロデさんだった。

「おっさん、いつの間に!?」

 ヤンガスが全員の気持ち(多分)を代表して変なポーズと共に叫ぶ。…ヤンガス、やっぱりあんたはKYだよ……。
 トロデさんはそれをまるっきり無視して、続けた。

「なぜかはわからぬが、サーベルトとやらもわしらにドルマゲスを倒せと言っているようじゃ。
 ふむ……彼の想い、決して無駄にはできんな。これでまたひとつ、ドルマゲスを追う理由が増えたというわけか。」

 トロデさんはしたり顔で言ってるけど、それさっき私が言ったことと同じだよね!?何で改めて二回言っちゃってるんですか!?
 ……なーんてツッコミもできないくらい、ここの雰囲気は沈んでいる。…ううん。私の気持ちも、暗くなってるんだ。

「それじゃわしは馬車で待ってるぞ。じゃ」

 そういうとトロデさんは忍者走りで階段を降りていった。何だったんだろう、あの人……。

「って言うかトロデさん、魔物もいるのにどうやってこの塔を登ってきたん……」

 言いかけて、私は口をつぐんだ。
 だって、エイトのいつも優しげな光が宿っている真っ黒な瞳には…激しい憎しみと、考えられないくらいの哀しさが混ざり合っていたから。…ゼシカさんと同じ様に、何かを必死で抑えているような…そんな表情をしていたから。

——あぁ。やっぱりあなたも、私に本当のことを打ち明けてくれないんだね……——

 その表情を見てると、突然感情が湧き出してきた。なんだかとても…とても切ない、そんな感じが。

「ドルマゲス……絶対に許さない……!」

 ポツリと、エイトがつぶやいた。
 けれどすぐに顔を上げ、階段の方へと向かって歩き出した。

「…レーナ、ヤンガス。行くよ。」
「え、ちょ、ちょっと待って!!」

 私たちも慌ててエイトの後を追う。

「あ…ねぇ……」

 後ろから声をかけられたので振り向くと、真っ赤な目をしたゼシカさんが私たちの方をしっかりと向いていた。

「なんですか?」
「名前も分からないけど…誤解しちゃってゴメン。今度ゆっくり謝るから…。だから、もうしばらくひとりでここにいさせて。ごめん、少ししたら村に戻るから……。」
「……分かりました。村でお待ちしています」

 短く淡々というと、エイトはくるりと踵を返して階段を降りていった。私たちもぺこりと頭を下げると、急いでエイトの後を追いかけた……。



 無論、帰り道で出会ったメタルスライムたちが皆エイトに斬り捨てられたことは
言うまでもない。