二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- 第3話 未知との遭遇 part2 ( No.12 )
- 日時: 2012/08/13 16:14
- 名前: のあ (ID: 6..SoyUU)
朝食を終え、マスター・ライラスについての情報をより多く集めるため、三人それぞれ別行動をすることになった。お昼頃に町の外の馬車の前で集合することを伝え、エイト・ヤンガスも人ごみの中に繰り出して行った。
さて…どこにいこう?
エイトからもらった地図とにらめっこしながら、とりあえず住宅があるところへと歩いてみる。
そういえば、宿屋の隣にある広くて大きい家が焼けてるんだよね。昨日は暗くなってから宿屋にとまったから気づかなかった。誰の家だったんだろう?
そんなことを考えてるうち、酒場とか武器屋とかがある住宅街に来た。
誰に話を聞こうかな…って思ってたら、ちょうど同い年くらいの女の子が目の前を通り過ぎていった。 これはラッキーだ。
急いで追いかけ、「ちょっと待って!」と声をかけるとふっとその子が振り返った。
「なんですか?」
「あのね、マスターライラスって人のことを教えて欲しいんだけど……。」
「マスターライラス?ああ、あのおじいちゃんのことですね。」
「え、何か知ってるの!?」
「ええ、まあ少し……」
大きなぱっちりとした青い目に茶色い肩までのショートヘアの彼女は、ユリマと言う名前だった。
協会の近くに腰掛け話を聞くうち、マスターライラスはこの前の火災で焼けた家の主だったらしく、もうこの世にはいないことを知った。そして、彼は死ぬ前日、道化師のような男と言い争っていたということも……。
「道化師?それって……。」
「ん?あ、やだっ!」
詳しい話を聞こうとしたら、いきなりユリマちゃんが立ち上がった。
「ごめん、レーナちゃん。私、お父さんを呼びに行くところだったの。また今度ね。」
「え、う、うん。またね。」
早口にそういうと、ユリマちゃんはたたっと町中の方へかけて行ってしまった。
それとほぼ同時にゴーン、ゴーン…と協会の鐘が重そうな音を立てて鳴り響いた。
話こんでいるうち、お昼になっていたらしい。私も急いで門の方へ向かった。
なんとかギリギリエイトたちと落合って調査した結果を話したけど、エイトたちも私と同じところしか調べれなかったみたい。
マスターライラスという人物は、道化師…ドルマゲスに殺された。
このことが今現在わかっている情報だ。トロデさんはそれを知って、「そうか…」とうなだれていた。ついでにエイトたちはルイネロという凄腕の占い師がいることも聞き込みで知っていて、今から会いに行く、と言っていた。
「そういえばエイト、ルイネロさんの居場所は分かるの?」
「家だと思うよ。」
エイトが苦笑しながら答える。
「なんで知ってるの!?」
「えっと…実は酒場で酔い潰れてて……娘さんに連れていかれたんだよ……。」
「それはもう強制的に……すごかったでガスなあ…あれは…」
しみじみとしている二人。どんな現場だったんだ!?っていうか酒場で酔い潰れている占い師って!ホントに凄腕なの!?
少し不安を抱えながら、井戸の前にある家にいるという占い師(仮定)に会いに行くことにした。