二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- 第6話 お嬢様の旅立ち part3 ( No.124 )
- 日時: 2013/03/25 15:47
- 名前: のあ (ID: DYDcOtQz)
sideレイナ
レイナは、レーナの目からその様子を全て見ていた。
彼女がいる意識の奥底は、足元に水面が広がっている以外は何もない。どこまでも続く、真っ黒い闇の中だ。そのなかで、一人だけぽつんと座っている姿からは孤独以外何も感じることができない。
レイナは指で水面をちょんとつつき映像を消すと、誰もいない空間に向かってつぶやいた。
「新たなる登場人物『ゼシカ』か……。ここまでは貴方の予定通りなのかしら?」
ぴちょん……。それに答えるかのように雫が落ちる。
それを見て少し顔をゆがめると、一人で続けた。
「彼女は自由でいいわね。縛られ続けている私とは正反対……。羨ましいわ。
…私も、私もあれぐらいはっきりとしていたのなら……きっと、………は‥……」
————ぴちょん。
「…分かってるわよ。あれはあの頃の私じゃあどうにもならなかった、不幸な事故。…そして、貴方々にも全く予定外だったこと。だから、代わりに私が選ばれた。一番、あの人の近くにいた私が。
……もう、この話は終わりにしましょう。気分が悪くなるわ。
そういえば、貴方も遂にレーナの記憶に直接干渉し始めたわね。どうしても思い出させたいの?私たちの『使命』のことを——」
————ぴちょん。
「ふふ…そう……。
でも、そんなことはさせないわ。そんなことをしたら…きっと、レーナは壊れてしまう。そうならないために私がいるのだから……。
とにかく、これ以上干渉してこないで。これからも続けるんだったら、私、容赦はしないわ」
レイナはそこでいったん言葉を区切り、続けた。
「レーナは、私が守る。これ以上、自分が傷つくのは…もう嫌だから」
————レーナとエイトを中心にし、物語はその登場人物を増やしていく
————エイトの過去、レーナの謎
————その二つが合わさった時に、物語は——世界はどんな結末を迎えるのだろう?
————鍵を握る人物——『レイナ』とは一体…?
————これは、まだ自分の運命を知らない青年と少女の物語