二次創作小説(映像)※倉庫ログ

第4話 滝壷にて part2 ( No.16 )
日時: 2012/09/18 14:04
名前: のあ (ID: w1J4g9Hd)

「ここが滝の洞窟?」
「ジメジメしてて嫌なところでやんすね〜。」

 翌日の早朝、魔物とエンカウントしながら滝の洞窟についた。
 ホントはもっと寝たかったんだけど、エイト曰く「暗くなると魔物が強くなる」らしいので、無理やり起こされた。スライムで。
 …正直言って、あれ、トラウマなるよ。まさか二回もスライムで起こされるとは思わなかった…。

「しょうがないよ、地底湖の上に広がってるんだから。あ、地図発見。たいまつゲット。」

 ぬかるみの中エイトはどんどん進んでいく。
 さすがは元近衛兵。ぬかりはないみたい。ぬかるみだけに。←(寒い)
 しっかし…ちょっと早くね?なんで陸みたいに歩けるのさ。マジ走りしてやっとついていける早さってこと、本人は気づいているのかな?

「あ…兄貴〜待ってくれでやへぶっ!!?」
「ちょっと待って!」

 しばらく歩いてたら(走ってたら?)急にエイトが止まった。ヤンガスは止まれずにぬかるみの中に頭から突っ込んだ。

「ど…どうしたの、エイト?何かいた?」
「あそこ……おおきづちがいるんだ。」
「おおきづち?」

 エイトが指差した方向を見ると、滝壺に続いているであろう道に、おおきづちがとうせんぼしていた。 ちょっと前なら徹底的にぶちのめしていたかもしれない。けど、今は帰りの道のことも考えて体力を温存するのが最良の策だし、話し合いに持ち込むことにしよう。

「こんにちは?ごめん、僕たち、ここを通りたいからどいてもらえないかな?」
「ほほう、このオレ様に話しかけるとはお前、ちょっとは度胸があるようだな。しかし、ここはとおさんぞ?」

 …ずいぶん態度が大きいおおきづちだこと。
 剣を握る手に力が入る。

「そこをなんとか…お願いですから…」
「ダメといったものはダメだ。ここはオレ様の道だぞ。ここを通りたければ、オレ様の屍を越えてゆけ!!!無論、ひ弱なお前らにそんなことはできないと思うがな。ハッハッハ!!!」

 交渉決裂。ダメだ、我慢できそうにない。

「じゃあ、そうさせてもらうねっ!!」
「ふぇ…?ぎ…ぎゃああああああ!!???ほんとに来んのかよおおお!!??」
「レーナ!?抑えててって言ったのに!しょうがないなあ…。助太刀するよ(ニヤリ)」
「オレ様の死亡フラグがたったああ!!??」

 でかいのがなんか言ってるけど気にしない。こうなったのは自業自得だということを思い知れ…!!
 おおきづちの特徴。それは攻撃が当たらないこと。いくら体力があって硬くても、あの地獄の日々をくぐり抜けてきた私たちの敵ではない。
 途中から参戦してきたヤンガスも加わって、3対1のフルボッコで余裕で勝った。
 最後に「覚えてろよー」と叫んでフィールドに消えていったけど、あの弱さじゃすぐやられるだろうなあ…彼の冥福をお祈りします。ちゃーららちゃらーちゃらー。
 開いた道を通り、私たちは滝壺へと急いだ…。