二次創作小説(映像)※倉庫ログ

第5話 レーナ暴走、エイトは悩む part1 ( No.20 )
日時: 2012/09/18 12:22
名前: のあ (ID: w1J4g9Hd)

「エイト、ヤンガス、待ってて。すぐ、決着ケリつけるから。」

 いつの間にか悲鳴が消え、レーナがつぶやく。その瞳には、先ほどまでとは違い、強い殺気が込められていた。
 エイトは少し残った意識でそれを見て、愕然とする。
 (これが、レーナ…?僕の知っているのとは全然…違うじゃないか……)
 ザバンも、先ほどとは打って変わった少女の姿に怯えていた。

「な…これが先ほどの小娘だと…!?ありえん…何が、原因で…?」
「原因?そんなもの、決まっているわ。
 貴方は私の仲間を傷つけた…。絶対、許さない!!」

 その言葉と同時にレーナがだんっと地を蹴る。そして…姿がぶれ、レーナが消えた。

「き…消え…?」
「遅い」
「ぐ…はぁっ!!」

 急に現れたレーナに対し急いでザバンが呪いの霧を発生させるが、ヒラリと身をかわし、どんどん二人の距離が縮まっていく。
 レーナは舞う様に戦っていた。ザバンの放つ攻撃はどれも当たらず、勝敗は火を見るよりも明らかだった。
 そしてついに、剣がザバンの頭の上…ちょうど筋のように入った傷の上に突き刺さった!!

「ぐわああ!!古傷がっ!!お…お主ら…もしやこの水晶玉の持ち主ではないなっ!?」
「それがどうしたの。私たちはこの水晶玉を取り返すためにここまでやって来たのよ。つべこべ言わずさっさと返してもらうわ。じゃないと…(チャキッ)どうなるか、わかってるわね?」
「!!!??っす…すまん!!…だが、持ち主に一つだけ言いたいことがある。伝えてやってはくれんか?」
「…ついでに、聞いてあげる。」
「そうか…では…二度とゴミを滝つぼに捨てるなぁ!!!わしのことも少しは考えろぉぉ!!」

 そう言うとザバンは急いで滝壺の中に戻って行った。

「うるさい…魔物ね…」

 そう言ったきり、レーナもパタリ…と倒れた…。