二次創作小説(映像)※倉庫ログ

第5話 レーナ暴走、エイトは悩む part2 ( No.23 )
日時: 2012/09/18 16:07
名前: のあ (ID: w1J4g9Hd)

「エイト、これはどういうことなのカナ?」
「…だから、レーナは大袈裟すぎるんだよ。あれぐらいの傷で10レベルの僕がやられるわけないじゃないか。」
「あんなふうに倒れられたら、普通は誰だって誤解するでしょうがっ!!」

 翌日、私たちは宿屋の中で言い争っていた。何故って?それはエイトの傷が大した事なかったからだよ!!あんだけ派手に倒れといて、現在顔に絆創膏貼ってるだけの状況って…悲鳴あげて心配した私が馬鹿みたいじゃないっ!!

「しょ…しょうがないだろ!?水一気にかぶって息できなくて酸欠だったんだから!!」
「じゃあなんで最後のことばみたいないい感じのこと言ったのよ!!」
「一度は言ってみたくない!?そういうの!!」
「そういうのはほんとの終わりの時だけに言え!!」
「や…止めるでやんす、兄貴、嬢ちゃん!!また迷惑になるで…」
「「呪いで役に立たなかった奴は黙ってろ」」
「!!ひ…ひどいでやんす、二人とも…。あっしがここまで水晶玉と兄貴たちを運んできたのに…。」

 ちなみにヤンガスは気をうしなった私たちと水晶玉を運んできてくれたらしい。それは嬉しいんだけど、この争いに口を挟むこととは別。
 二人同時に罵倒された結果、怒る気力もなくなったのか、部屋の隅でうずくまっている。…意外とデリケートだね。

「それはそうと…レーナ、ほんとにあのときのこと、覚えてないの?」
「あっさり話をそらすな!!…何を言ってるか分からないって、さっきから言ってるでしょ?ほんとーに私がザバンを倒したの?全然覚えてないんだってば。」
「そっか……。」

 そういうとエイトは急に思案顔になり、何かを考え込んだ。
 そういえば、あの魔物・ザバンは私が倒したらしいんだけど、全然そのことは覚えてない。
 記憶があるのは、エイトが倒れて悲鳴を上げたところまで(今思うと超恥ずかしいーー!!)で、気がついたら全てが終わってて宿屋で寝かされてたって感じ。
 私としては全然「解決」って気はしないんだけどね。

「まあ…いっか。よし、水晶玉も取り返したことだし、早速ルイネロさんとユリマさんに会いにいこうか。」

 エイトの考え事は、すぐに自己解決したみたいで、ほんの2,3分で終わった。水晶玉もゲットしたし、あとはユリマちゃんたちの問題が解決すれば、ルイネロさんに占ってもらってドルマゲスの居場所もわかる。私は「はーい。」と返事をすると、準備をするため2階へ上がっていった。