二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- 第6話 私と記憶と親子の絆 part1 ( No.25 )
- 日時: 2012/09/18 16:42
- 名前: のあ (ID: w1J4g9Hd)
「ぜぃ…ぜぃ…や…やっと着いたぁ〜。」
数時間後、またまた迷いながらルイネロさんの家に到着した。二回目だから大丈夫だろう!と思ってかるーい気持ちで来たんだけど…甘かった。前よりも時間かかっちゃってるし。…これは方位磁石が必要になるね…。
「まぁ、これでここに来るのも最後になるだろうし。さっさと水晶玉渡しちゃおう。いくよー」
コンコン…ガチャリ。
エイトが扉を叩くと、中からユリマちゃんが出てきた。
「レーナちゃん!エイトさん!えっと…ヤンガス…さん?どうしたんですか?」
「あっしの扱いは、こんなところでもひどいんでやんすか…っ」
なぜかヤンガスだけ疑問形なのは置いといて…バックの中にしまってあった水晶玉を見せる。
それを見たユリマちゃんの顔が、驚きの色に染まっていく。
「まさかそれはーー!!も、もう取り返して来てくださったんですか!?」
「うん、間違いなく私たちが滝壷の魔物から取り返してきた奴だよ。」
「よかった…。ちょうど、父さんも起きているんです。呼んできますので、上がっていてください。…父さん!!お客さんです!水晶玉を取り返して来てくださったんです!!」
ユリマちゃんの言うとおりに家に入る。そしてそこには…またまたおっさ…(コホン!)…もとい超個性的な髪形のルイネロさんがいた。
「またお主たちか…正直、初対面であそこまで侮辱されたのは初めてだから、お主らとはもう顔も合わせたくはないのだがな…。ふむ、水晶玉か……」
相変わらず嫌みったらしい言葉使いだこと。イライラしてきたよ。
…エイトたちがそれに気づいて怯えてるから、この辺にしといてあげるけどねー。これ以上嫌味言ったら、腰の剣でスパット殺っちゃうかもしれないなぁ〜♪(こわっ)
「そうよ、お父さんがなくしたものをわざわざ洞窟まで行って取ってきてくれたの。だから…」
「ユリマ、もう寝なさい」
「は…?なんで、まだ話の途中でしょ!?いいかげんにし…」
「いいから寝なさい!!…この方たちに、ちゃんとわしからお礼はしておくから。」
「…っ……分かり…ました。おやすみなさい。」
ルイネロさんのすごい剣幕に、ユリマちゃんはたじたじとなって、近くの部屋にカギをかけて入って行った。
…ユリマちゃん、かわいそう…。
でも、大丈夫。あとは、任せておいて。
「…まず、礼を言わねばならんな。娘が世話になった。すまんな、見苦しいところを見せてしまって。
では、水晶玉をこちらに渡してもらおうか。お主らは占いをすることが目的なのだろう?さあ、早く…」
「渡しちゃだめだよ、エイト。その人、今度は水晶玉を粉々にくだくつもりだから。」