二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- 第6話 私と記憶と親子の絆 part4 ( No.28 )
- 日時: 2012/09/18 16:50
- 名前: のあ (ID: w1J4g9Hd)
翌日、エイトから自分の過去について話があった。
トロデーン城にくるまでの記憶がないこと。
何故か前から呪いが効かない体質だということ。
記憶がないから…同じような境遇の私を仲間に入れてきてくれたこと。
エイトも記憶喪失だったってことにはびっくりしたけど、これで滝壺の洞窟での謎も解けた。なんで私を拾ってくれたかってことも……。
「ありがとね、エイト。話してくれて。」
そういったら照れくさそうに頭をかいた。…ちょっと可愛いいって思ったことは、私だけの秘密にしておこう。
その流れで、復活したルイネロさんにもお礼に占いをしてもらえることになった。
やっぱり占い師の手に渡ると水晶玉も今まで以上に魔力を含んでいそうな感じに見える。ルイネロさんがイキイキと輝いているせいもあって、今なら何を言われても信じちゃいそうな気がする。
…そうならないように気をつけなくちゃね。
「では始めるぞ。…むんっ!!」
その言葉と同時に水晶玉に手をかざすと、もやもや…と霧が広がり……
「な…なんだと!!?」
「何かわかったんですか!?」
「ば…『バカ』だと!!??これは一体どういう…まさかあそこのモンスターの仕業か!ええい、じゃまをしおって…」
「だぁ!!」
…見事にみんなずっこけました。そういえばなんか『ゴミを捨てるな』ってことを伝えとけっていわれてた気が……あれ、いついわれたっけ?
まあ気を取り直して。もう一度手をかざすと、今度はちゃんとした予言が出てきたようで、「むむっ!!」というとぽつりぽつりと語りはじめた。
「トラペッタと…リーザスを結ぶ関所が壊されておる…。犯人は…道化師のような格好をした男じゃ。」
道化師のような格好をした男?それってまさか……。
「ドル…マゲス。」
「おおそうじゃ!!確かにマスターライラスの弟子だったドルマゲスじゃ!!やつめ…リーザスのほうへ向かって、一体何を……」
なにやらぶつぶつと言い始めたので、気になっていることを聞いてみる。
「ねえエイト。」
「なに?レーナ、どうかした?」
「…リーザスってなに?」
するとエイトは少し目を見開いて、「そっか、わかんないよね」と苦笑しながら教えてくれた。
「リーザスっていうのはね。ここから滝の洞窟よりさらに南に行ったところにある、村の名前だよ。とっても小さくて平和な農村なんだけど……そこを治めてる家の人が魔法がすごく得意みたいで、『魔法使いの村』なんて呼ばれてりもするんだ。まあ、僕も行ったことがないからよくわかんないんだけどね。」
「へえ〜でも、そんなところにドルマゲスが行った……?それって…」
「うん…嫌な予感がする。関所のことも心配だし、早めにここを出発したほうがいいかもしれないね。」
しばらくしたらルイネロさんもつぶやくのを止めて「リーザスの塔に奴の姿が見えた。そこに行けばいいだろう」と最後に予言してもらった。
ありがとうございますっていって、私たちは家をあとにした。
あ‥…いけない。忘れるところだった。