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第一話　吸い込まれました☆

「エイト、ヤンガス、ゼシカ……どこ〜？」

　こんにちわ、『記憶をなくした少女の旅路』側主人公・レーナです。
　……はて、私誰に挨拶してるんだ？まぁ、いっか。
　とにかく、今はそれどころじゃないくらい大変なんだ。
　もうお気づきの方も入ると思いますが、私……

　迷子になりました！！

「あぁ、もうこの際ククールでもいいから誰か返事してよ〜。
　皆どこいっちゃたの……」

　って言うかほんとここどこ！？１０分ぐらい前までみんなと一緒にアスカンタ城を目指してたはずなのに、なんで私だけ……

〜回想〜

『ここらへん、迷いやすいみたいだから気をつけてね。』
『そういえば、見たこと無い魔物も沢山居るわね。あ、もしかしてあれはメタ…』
『メタルスライムッッ！！』←エイト・ダッシュ
『え、ちょっとエイト！？待ってよっ』
『兄貴！？嬢ちゃん、ちょっと！！』

「………。」

　お前のせいかぁぁぁぁ！！
　私何にも悪くないじゃん！エイト追いかけただけじゃん…。
　途中でエイトも見失なっちゃったし。あーもう、ついてないっ！！

ブウン……

「……ん？」

　変な音が聞こえてそちらに目を向ける。
　この青い光、なんだか見覚えが……

「あ、《旅の扉》！？なんでこんなところに……」

　ワープのような役割を持つこの移動装置は、確か神殿とかの特別な場所にしかなかったはずだ。それがこんな森のなかにあるってどういうこと？
　そっと手を伸ばしてみる。大丈夫、まだワープする範囲には入ってないから……。

ピカッ！！

「へっ！？」

　突然旅の扉が光を放つ。なんで！？まだワープ圏内には入ってない…の………に……………。

「きゃああぁぁぁぁぁ！！」

　考える間もなく、私の身体は旅の扉に吸い込まれていった……。