二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- 空も海も大地もないただのダンジョン攻略 part2 ( No.51 )
- 日時: 2012/10/28 22:51
- 名前: のあ (ID: hxRY1n6u)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode=view&no=23542
第二話 リーダーはどこに行ったのでしょう?
…一方その頃のサフィラ
「エイト……どこに行ったの?」
「兄貴〜返事して下さいでガス〜」
「お〜い、信号カラー?」
「早く出てこないとメラで炙るわよ〜」
サフィラたちは(一応)リーダー・エイトを探していた。
赤いバンダナに黄色の上着という目立つ格好をした彼は、本来であればすぐに見つかるはずだ。それに加え、常識人でもあるのではぐれてもちゃんと戻ってくる。サフィラたちが必死になって探す必要はないのである。
しかし……今回だけは事情が違った。
「エイト…あなたに何が起こったっていうの?」
発端は、約10分前まで遡る……。
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アスカンタでの用事を終え、パルミドへと向かうサフィラたちはごく普通に談笑しながら歩いていた。時折モンスターは襲ってくるものの、全てサフィラが一掃していた。
異変に最初に気がついたのは、ククールだった。
『あ?おいエイト。お前なんだか……透けてねぇか?』
『あれ?ほんとだ〜』
見慣れたエイトの身体が、うっすらと半透明になっていたのだ。
日頃から「あ、なんだククールいたの?」と言われるほど存在感が薄い彼だからこそ、『透ける』という異常にいち早く気づいたのかもしれない。(ク:そんな、ひどい)ともかく、リーダーの異常事態に気づいたメンバーは、一瞬にしてパニックになった。
『わーーっ!?どうしたのよ、エイト!
なんか変な呪文でも唱えたんじゃないよね!?』
『いや、僕にもさっぱり』
『新手のモンスターかしら!?出てきなさい、メラ!!』
『うわわわゼシカ!!あたり一面にメラをまき散らさないでっ!』
『兄貴ィィィィ!!死んじゃイヤでガスゥゥゥゥ!!!?』
『……いや、瀕死じゃないし。消えかかってるだけだし』
そうしている間にもエイトの身体はどんどん透けていく。空気に溶け込むように体から色が失われていく。
『あれ…これ、どうなっちゃってんの!?』
さすがのエイトも焦り始めた。
しかし透明化は止まらない。
『エイトッ!!』
サフィラがエイトをつなぎとめるように手を伸ばす。しかし掴みかけたその手は、一瞬だけ仄かに白い光を出し消えた。サフィラの手が空を切る。
『そんな、まさか……』
サフィラは手を見つめ、茫然と呟いた。
こうして、エイトはサフィラたちの目の前で文字通り消えてしまったのである。
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「人が消えるなんてこと……聞いたことないよ。」
ガサガサと茂みの間を探っていたサフィラがため息まじりに言う。魔族として168年生きてきた彼女でも、いきなり体が透けて消えるなんて呪文は聞いたことも見たこともなかったのである。
(ほんっと……どこいっちゃたんだろ……)
「さ、サフィラ姐さん!!」
向こうの茂みを探っていたヤンガスが、突然大きな声を張り上げた。
「ヤンガス!エイトがいたの!?」
ばっと顔を上げヤンガスのもとへと駆け寄るサフィラ。
そこで見たのは……
「お、女の子?」
長いローブを着た茶色の髪の少女が倒れこんでいた。
