二次創作小説(映像)※倉庫ログ

空も海も大地もないただのダンジョン攻略 part5 ( No.62 )
日時: 2012/11/01 22:31
名前: のあ (ID: hxRY1n6u)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode

第5話 sideエイト 

—その頃、飛ばされたエイトたち

「……いやほんと、ここはどこなんだろうねぇ」
「そうだねぇ」

 ダンジョンの最深部へと閉じ込められたエイトたちは、少々じじぃ臭い口調で会話していた。
 二人とも、自分の身に何が起こったのか理解できず、『人●は滅亡しました』の妖精さんのような顔をして惚けている。全く同じ顔をしているので、どちらがどちらかよくわからない。
 少し前までは自分たちで思い出せる範囲でここはどこなのか必死に状況把握していたのだが、二人ともここに来た経緯があまりにぶっとんでいたため途中で思考することを放棄した。
 ちなみに会話の内容はというと……

—レーナ側のエイト
『メタルスライム追ってたらいつの間にかメタルキングになってて、仕留めるチャンスを狙ってたらここに来てた。』

—サフィラ側のエイト
『なんか透けて消えたらここにいました☆』

 というのが主な内容である。……当然、会話が成立するはずもない。

「いやほんと、周りは水浸しだし、上に続く階段も扉みたいなので閉ざされてるし。
 ……おまけに知らない人はいるしさ」
「ほんとだよ。さっきから話してるけど、君って……」

 しばし二人が沈黙。
 やがて同時に顔を見合わせ、声を張り上げた。

「「君、誰!!?」」

 ……なぜ最初にそこに行かなかったのかは不思議だが、(信じられないことに)初めて二人はお互いの顔・声が全く同じことに気がついたのである。おそらくそこまで気にかける余裕がなかったのだろう。
 そこで初めてエイトたちに警戒感が生まれた。
 自分と同じ顔をしてる奴なんて、この世に存在するはずがない!!!
 つまりは。

『こいつは何物だ!!』

 という考えに至ったのである。
 ピリピリとした空気が両者の間を流れる。
 …最初に、レーナ側のエイトが口を開いた。

「君、何者だい?」
「僕…はエイト。トロデーン近衛兵で歳は18歳。小さい頃の記憶がない。」
「僕もだ。全く一緒だなんて……。
 君は『あくまのかがみ』かなんかかな?」

 サフィラ側のエイトの顔が一瞬歪む。

「ねぇ、君は僕が魔物だと思ってるの?
 残念ながら僕は本物だ。君こそ僕の記憶をトレースした魔物だろう!!」
「言い訳は見苦しい。僕こそ本物だ。なんなら……殺るか?」

 抜剣し、殺気を出すレーナ側のエイト。
 それを見て、サフィラ側のエイトも槍を背中から抜き取る。
 
「あぁ…。僕が本物ってこと、教えてあげるよっ!!」
「臨むところだ!!」

 その言葉を合図に両者が全く同時に足場を蹴る。
 レーナたちがぎゃいぎゃいと騒いでいた頃、その遙か地下では自らの存在をかけた命がけの死闘が幕を開けていた……。


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なんとなくあとがき
レ・サ「「厨ニクサッ!!」」
レ「いや、何この打ちきりエンドみたいなの。気持ち悪いわぁ…」
サ「しかもなにげに罵倒しているね。って言うことで」
レ・サ「「作者後で裏に来い」」
の「さぁぁぁーせんっっ(土下座)」
 

追記:エイトたちがいる場所はⅨの水系ダンジョンの最深部にだと思ってください!