二次創作小説(映像)※倉庫ログ

空も海も大地もないただのダンジョン攻略 part11 ( No.75 )
日時: 2012/11/15 00:20
名前: のあ (ID: hxRY1n6u)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode


第11話 最強のタッグ


『なぁ、俺達って最強のタッグだよな』
『やめてよ、気持ち悪い。薬草食いまくって歯に付けてる人にそんなこといわれたくない』
『うぉ…ひでぇな』
『まぁ…でも否定はしないけどね。
 私も、アインスのことは最っ高のパートナーだと思ってるよ!』


「……ナ。レーナッ!!」
「ぅ………サフィ、ラ?」
「よかった……目、覚めないかと思った」

 レーナが目を覚ますと、真っ黒な狭間の世界が広がっていた。先ほどまでいたダンジョンは入り口が崩れ始めており、しばらく経つとすぅ…と闇に紛れるように消えていった。
 それをぼぉっとしながら見届けると、サフィラはポツリと呟いた。

「……これで、終わったんだね」
「……うん。」
『いや〜、助かったよ。最初はどうなるかと思ったけど、うまいことやってくれたじゃない』
「うわぁぁっ!?どっから湧いてきた、駄作者ッ!!」

 急に響いてきた声に驚くレーナ。声の主——のあはホログラムとして目の前に現れ、気にする素振りも見せず、続けた。

『おかげでエイトも無事助かったし、二つの世界の歪みも元に戻ったし。ホントよかった。よかった〜。
 私のせいで現れたダンジョンもクリアしてくれてもう大助かりだよ〜』
「「「「「……はい?」」」」」
『……あれ、地雷踏んじゃった系?』

 のあの一言に全員が反応する。…今この作者。『私のせい』でダンジョンが現れたと言ってなかったか?
 意識が全員分、のあに集中する。……自然と武器を構えて。

『あ、はは……。言いにくいことなんだけどさぁ。ラスボス…ハヌマーンを創りあげちゃったのは私なのよ。私の筆があまりにおそすぎるせいで、出て来れないキャラクターたちの怨念?みたいなのが集まっちゃって……。結果的に一応主人公なエイトを攫ってダンジョンまで創りあげちゃった…と……』
「……なるほど。ハヌマーンは《創造神の愚かさの結晶》
 まさにあんたの頭の悪さを表しているということだな」
「ついでに言うと出て来れないキャラが合わさったからキメラみたいな魔物の形を模したって訳ね」
『……あれ、皆さん。なんか眼が怖いよ!?武器まで構えてテンションまで上げてるのはなんで!?』

 殺気を立ちのぼらせるサフィラたちにさすがに冷や汗をかきはじめたのあ。……ちなみにパソコンの奥では頬も引き釣っている。

「つまりはさ。君の書くスピードがもうちょっと早かったら今回の事態は起きなかったってことでショ?」
「僕たちがさらわれる必要もダメージを負う必要も無かったってことだよネ?」
『え、エイトさんたち!!なんで武器を持ったまま舌なめずりをしてるの!?あとなんか「コロスコロス…」とかって聞こえるの気のせいだよね!?心優しいエイトさんたちに限ってそんな…』
「「いっぺん死んで来いやぁぁぁぁ!!!」」
『うみゃあぁぁぁぁ!?!?』

 エイトたちの言葉と同時に一斉に攻撃を仕掛けるサフィラたち。その姿はさながらバーサーカーのように荒ぶっていた。ハヌマーン戦よりもまとまって見えるのは気のせいではないようだ。
 結局、ホログラムがズタズタになりのあが完全に沈黙するまで攻撃は続いた。