二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- 第3話 お嬢様は家出がお好きなようで part2 ( No.96 )
- 日時: 2012/12/16 22:57
- 名前: のあ (ID: kEC/cLVA)
「昨日はひどい目にあったでやんす…。」
「ごめんね〜ヤンガス。でもきみのおかげで私が呪文使えるようになったんだよ?糧になってくれてありがとう♪」
「……糧って‥…‥…。」
「気にしない気にしない♪さぁ、今度はアルバート家を調査するよ〜〜。いいよね?(にっこり)」
「!!!っはいっ!!異論はないでげす!!」
「ふたりとも静かにしないと斬るよ?(チャキッ)」
「「すみませんでしたゴメンナサイごめんなさい。」」
ヤンガスを救出してから、…なーんか力関係が出てきちゃってるなぁ……。エイト>>(超えられない壁)>>私>>>(超えられない壁)>>>>>ヤンガス、みたいな。
というわけで(どんな?)私たちは村の中で妙にバカでかい『アルバート家』の前に立っている。メイドさんが「いらっしゃいませ〜」とかいってると、ホントに権力があるんだなぁ…としみじみ思う。
気がついたらエイトはすたすたと屋敷のなかに入っていってた。お屋敷だからって勝手に入ってもいいの!?と思ったけど、ヤンガスを救出してから(以下略)なんで何も言えない。
「おじゃましまーす」と小声で言って私たちもあとに続く。中は意外と簡素な作りになっていて、温かみがある家だった。そこに明らかにそぐわない奴が一人。
「は〜っはっはそうさぁ。僕は一国の大臣の息子にしてゼシカのフィアンセのラグサットさぁ〜。」
金髪キノコが現れた!!
あ〜なんか久々に聞いたな…この声……。つーかなんだこのキノコ。着てるもんフリフリでキモいし顔キモいし喋り方キモいし…要するに全てにおいてキモい。
てかこっちから話しかけてもないのに勝手に話してるし……。
ん?なんか今、気になること言ってなかったか?ゼシカのフィアンセ……フィアンセ‥…
「こ、婚約者ぁ!?」
「そうさぁ〜僕はゼシカのフィアンセさぁ〜」
こんなに気持ち悪い男が!?嘘でしょ!!?こんな人と結婚させられるゼシカさんって…なんかかわいそう。思わず会ったこともないゼシカさんに同情してしまう。
マッシュルーム男ならぬラグサットは勝手にしゃべり続ける。
「今日は兄さんを失ったゼシカを慰めにきたんだが思わぬ障害に突き当たったんさぁ〜。
ゼシカの部屋の前に子供が二人いて通してくれないんさぁ。いつの時代も恋路って言うのは…」
「それって…ポルクとマルクって子じゃないですか!?」
「そうそう、確かそんな名前さぁ。いっつもゼシカにくっついて…いい加減やめてほしいよねぇ。人のフィアンセに向かって。」
話の腰を折ってエイトが訪ねる。ポルクとマルク?もしかして昨日おばあちゃんに言われてた『ゼシカさんからの頼みごと』って、自分の部屋を見張らせるだったの…?いったいどうして…。
「エイトっ!!あの二人に話を聞いてみなくちゃ!いこっ。」
「うん!もしかしたらゼシカさんとサーベルトさんについてもっと詳しいことを知っているかもしれない。」
「ま…待ってくれでやんす〜。意味がわからないでげすよ…」
半分空気になりかけたヤンガス(笑)とエイトと一緒にラグサットの所から抜け出してゼシカさんの部屋だというところに向かった。