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二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- 第4話 塔での珍道中 part1 ( No.99 )
- 日時: 2012/12/24 00:36
- 名前: のあ (ID: kEC/cLVA)
「ココ……なの…!?」
「あぁ!でっけぇだろ!?」
村を出発してから約20分、私たちは案内してくれたポルクと一緒に『リーザスの塔』の前に立っていた。確かに結構大きいけど、近くで見ると苔とか蔦が表面に生えていて、正直あんまり近寄りたくない感じ……。周りが薄暗くなってきているせいか、ますます不気味だし。…よく一人で来れるな、ゼシカさん。
「で、ポルク。正直、君の案内なんか必要なかったと思うんだけど…?」
エイトがもっともなことをつぶやく。
確かにここに来るまで特別強いモンスターもいなかったし、道も一本道で迷うはずはない。一体何でポルクは『案内が必要』って言ったんだろう…?
「ふっ……まぁ今にオレの言った意味がわかるさ。よーく見てろよ?」
ポルクはにやっと笑うと、閉じていた門の下に手をかけ、思いっきり上に上げた。
ガラガラガラッ!!
「「「………………」」」
しばしの沈黙。
予想もしていなかった開け方に、皆声が出ない。ど、どうしたんだ私のツッコミ力!!今こそ全力でツッコミをするべきではないのか!!
ポルクはそんな私たちの様子を見て、満足げな表情で「な、俺の力が必要だっただろ!?」といった。
その声で我に帰ったのか、エイトが慌ててポルクの方を向く。
「えっと、ありがとうポルク。」
「おう!!…ゼシカねぇちゃんのこと、くれぐれも頼んだからな」
「うん、任せておいて」
ポルクはそれを聞いてうなずくと、一目散に村の方へとかけて行った。
「途中で魔物に会ったりしないかな…?」
「一応せいすい持ってたみたいだし、きっと大丈夫だよ。じゃあ、僕らも行こうか。
王様はここで待っていてください。」
「うむ、気を付けていってくるのじゃぞ」
「行ってきます」
そんな会話をして、私たちはリーザスの塔の中へと入り込んだ。
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