二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- Re: 【現在白ノ娘】ボカロ曲を歌詞のちょい足しで小説にしてみる← ( No.1 )
- 日時: 2012/08/05 19:27
- 名前: .+*鏡音×二宮×菫*+. ◆7em7NnpvBY (ID: NPAG/Rk4)
ちょいじゃないと思う。自信がある。(
悪ノ娘2巻のネタバレ注意かもです!
〜白ノ娘 詩:悪ノP(mothy)〜
「生きていて…ごめんなさい…。」
いつのまにか口癖になっている。
私は、弱音ばかり吐いていた。つまらぬだけの人生。
村の人たちはみんな、エルフェ人の綺麗な緑の髪だった。
なのに、ネツマ族の私は・・・。人と違う白い髪。
仲間外れだった。
森の奥で密かにそびえ立つ千年樹がある。
神なんか信じなかったけど・・・私はここで一人、神に願いをかけた。
(孤独に生き続けること・・・。それはとても寂しい)
「・・・・誰でもいい。私の友達になってほしいっ・・・!」
数日後。
彼女と出会ったのは、願いをかけた千年樹のすぐそばだった。
倒れていた彼女を、助けたのが始まり。
いつのまにか、彼女と私はとても仲良くなった。
・・・だけど、私と彼女、何もかもが違った。
彼女は・・・村の中の誰より綺麗な緑の髪だった。
そして、その優しい声と笑顔で、誰からも愛された。
だけど、私は言ってしまった。
「どうして・・・、こんな私にも、優しくしてくれるの・・・?
自分より劣る女を、憐れんでるつもりなの?」
卑劣な私を抱きしめて、彼女は耳元でささやいた。
「貴方は誰より素敵な人よ」
涙がこぼれた。
たとえ世界の全ての人が、私を蔑み笑っても、
【必要としてくれる人がいる】
それだけで、私は幸せだった。
私の病弱な母が死に、二人で村を飛び出した。
街での不慣れな生活でも、一緒なら、大丈夫だった。
裕福な商人の、婦人の使用人。
生きるために選んだ、私たちの仕事だった。
ある日屋敷で見かけた、青い髪の優男。
アイツと彼女の出会いが、全てを狂わせたんだった。
アイツは、海の向こうの青の国の王。
彼女を深く愛し、隣の黄の国の王女の求婚を拒んでしまった。
王女は、怒り狂った。
国は戦火に包まれる。
「緑の髪の女は・・・全て、全て殺ってしまいなさいっ!!」
みんな、みんな、いなくなってしまった。
・・・そして、彼女も。
白い髪の、ネツマ族の私以外は。
(彼女の代わりに・・・私が死ねばっ・・・よかったのに・・・どうして・・・?)
「生きていて、ごめんなさい」
また、いつのまにか口癖になっていた。
弱音ばかり吐いていた、つまらぬだけの人生。
次に暮らし始めたのは、港町の教会だった。
ー革命で王女・リリアンヌが死んだー
風の噂で、聞いた。
彼女と出会ったのは、教会のすぐそばだった。
あの人と同じ、倒れていた彼女を助けたのが始まりだった。
いつのまにか、私と彼女は、とても仲良くなった。
だけど私と彼女__。やっぱり、何もかもが違った。
ある日、誰もいない夜の懺悔室で、
私は、偶然聞いてしまった。
ああ、なんということでしょう・・・!
彼女は正に、
ー悪の娘ー
________________________________
すいません、ここで中断。
ではー!