二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- からくりばーすと ( No.101 )
- 日時: 2012/10/10 23:52
- 名前: はるく ◆2bvow6Zq4g (ID: Z6QTFmvl)
- 参照: 相変わらず変換できない『寺院』\^p^/
いつの間にか長い昼は終わり、夕方。
「あの…キルってまだ帰ってきてない……よな?」
俺はとにかくキルと親しかった人達を探しては、何度も聞きに回った。キルが出ていってから緑の殺し屋に向かったとする、その後クリプ屋敷に行ったとしても、そろそろ帰っていてもおかしくない。というか、普通は帰ってきているはずなのだ。
「悪ぃね。あたしは見てないわ。」
桃色の髪のルカに聞きに回った後、扉が開いた。入ってきたのは青髪の男……我青の殺し屋のリーダー、カイトだ。
カイトは入ってくるなりど真ん中にどかっと腰を下ろすと、部屋をぐるりと見回して言った。
「えー、非常に残念なことが起こりました。」
まさか……考えるだけで息苦しい。今は信じて待つしかない。キルは帰ってくる。絶対。絶対だ。
「我青の殺し屋の敵にあたる、緑の殺し屋ー…」
ふと、いきなりにも訪ねてきた、緑の殺し屋、リーダーミクのあの残酷な笑みが頭によぎった。あの笑みは殺気に溢れて………それで………
駄目だ。絶対帰ってくる、キルは強いんだ。だからー……
「そのメンバー、金髪の少女が此方のメンバー…………
キルを撃ちました。」
嗚呼………終りだ。
辺りが一瞬にしてざわついた。
「キルが!?」「探りに行ってたみたいだしね」「よりによってキルなのかよ…」と、あちらこちらから聞こえてくる声なんてものは耳に入らず、俺の心は凍り付いていた。
キルが…殺された。緑の殺し屋に。金髪の女に。殺された。殺された。殺された殺された殺された殺されたコロサレタ……
分かってた、分かってたよ…?覚悟もできてた。あんなことして助かるはずもなかった。分かっていた。それでも…それなのに………
キル、キル、キルキルキルキルキルキルキルキル俺が助けないといけない。あれだけ俺らのために頑張っていた。次は俺らが助ける番だ。
でもキルは死んだ。死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ死んだ消消消えた消えた消えた消えた消え去った。どうやって助ける?死んだ者を、どうやって助ける?そんなの、答えは一つだ。
キルを殺したのは誰だ?緑の殺し屋だ。金髪の女だ。銃の使い手だ。毎晩破壊衝動を起こす女だ。撃った、撃った、撃った撃った撃った撃った撃った。こいつが殺した。なら俺は………
『金髪の女を殺す』
それ以外、ないじゃないかー……
俺の胸の奥。何かが燃え上がるのを感じた。