二次創作小説(映像)※倉庫ログ

Re: ボカロ小説【リク、コメお願いしますっ!!】 ( No.18 )
日時: 2012/07/31 17:57
名前: はるく ◆2bvow6Zq4g (ID: RKif8kSb)

〜第五話 いつかー…〜

「また…きたんだ………」

『あの子』だ。
金髪の、あの少女。

「来たくて来たわけじゃない…」

「わたしは…あなたと会いたくなかったの。」

『あの子』はそう私に呟いた。
あの強い瞳でそう言って、また呟いた。

「……あなたは…死にたい………?」
「……え…?」

流石にいきなり言われても困るな……

死ねるなら死にたい。
でも死ねないんだから仕方ないじゃん…

それとも何だ…?
私を殺そうとでもしてるのか…?この子は……。

「別に……」

そう答えるしかなかった。

「死にたいって思うのなら……


   死なない方がいいよ…」

「…な…………」

喉までくる暴言を押さえ込み、私は『あの子』に聞く。

「あんたは私に消えてほしいんじゃないの…?」

『あの子』は首を横に振ると、私にこう言った。

「消えてほしい。けど…死んでほしくはない」

『あの子』の顔は真剣だ。
嘘を言ってるわけではないようだ。

「ここは…あなたがねむっている…その時の世界、ここからあなたが消えるには、死ぬ必要はない……」

「わ、私に眠るなとでも言うの……?」

でも確かにそうじゃないか。
眠むっている時の世界なら、私が此処から消えるには『眠らない』ことしかないじゃんか…

でも、『あの子』はまた首を横に振ると、言った。

「現実の世界…で……あなたが傷つく、そしたら、ねむったとき…ここにくる。」

「私が傷ついたとき……?」

『あの子』は初めて頷くと、さらに言った。

「傷つかなければ、あなたはここから消える……」