二次創作小説(映像)※倉庫ログ

からくりばーすと ( No.28 )
日時: 2012/08/07 16:57
名前: はるく ◆2bvow6Zq4g (ID: 7KCfFUM.)

「……っくぅ………っ」

それでもレンはまた立ち上がって、剣の先をカイトに向けた。

「どうせモロイものだ。すぐまた倒れる。」

カイトが呆れたように呟くと、やはりレンはその場に倒れこんだ。

「そろそろ限界……かな…?」

そう言ってミクは私の体を抱えあげた。

「は、はなせ…!!私、私は行きたくない…っ!!」

私が必死に抵抗するも、ミクの手はしっかり私を支え、はなすことはなかった。

「じゃ、この子は私がもらっていくね♪」

ミクはそう言うと後ろを向いて歩き始めた。

「ま、待て貴様!!そいつは……!!」

カイトはミクを追おうとしたが、自分の目がどうなっているかに気づくと、諦めて元の位置に戻った。

「や、や……だ………レン!!レン!!!」

私は、レンとだけは離れたくなかった。
たった一人の姉弟。
なくしたくはなかった。

「リン!!リンっ!!!!」

レンの叫び声が聞こえた。
レンは追おうとするものの、カイトに捕まり、私と逆方向に連れていかれた。

「待ってろよ……お前らみたいな悪………絶対許さないからなぁあああ!!!!!!」

レンは最後にそう叫んだ。
それから、もう声は聞こえなくなった。

私は何も出来なかった。
レンが必死に戦ってるのに、私は何も出来なかった。
モロい、モロい……私は…弱い…
そんな人、生きる価値なんてない…すぐ捨てられる…

私は…弱い………

だから、私はー……