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「此方Aグループリーダーテト。クリプ屋敷前にて目標を発見。ただちに此方へ……」

トランシーバーから甲高い声が響く。
標的の発見だ。
アタシ達は顔を見合わせ、テトの居るクリプ屋敷に向かった。

「Cグループリーダーリン。了解、今そっちに行く。」

今回の計画はこうだ。
メンバー全員をA〜Eグループまで分け、それぞれをバラバラに配置し、標的の位置を探る。
そして、標的を見つけたグループのリーダーを中心に、全員で協力し、なんとしてでも討つ。

まあ、色々とむちゃくちゃな計画だ。

「Cグループ、只今到着。」
「Aグループリーダーテト。こっちだリン。」

見ると奥の方でテトが手招きしている。
アタシ達はテトの元へ急いだ。

「あそこに標的がいる。周りには細かく道があるから、逃がさないように、囲め。」

トランシーバーなしでテトが囁く。
アタシはもう一度辺りを見回すと、言った。

「腕に自信がある奴は此処に残れ。それ以外、自信のない奴は適当に逃がさないよう、ばらけろ。」

はいっ、という声がとぶと、全員がばらけ、それと同時に他のグループも到着した。