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二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- からくりばーすと ( No.55 )
- 日時: 2012/08/10 19:58
- 名前: はるく ◆2bvow6Zq4g (ID: PiDVVb0.)
【レン】〜第二話 青の殺し屋〜
「レンっ!」
ふいに後ろから名前を呼ばれてれた。
振り替えると、そこにはやや背の高い茶色の髪の男が立っていた。
「キル。どうしたんだ?」
キルは俺達がいる『悪を倒す』メンバーの一人だ。
まあ、どうも『悪を倒す』という集まりは昔、二つに別れてしまったようだが、俺らがいるのは青の髪の男、カイトの方だ。
「レン、お前、此処に入った時のことを覚えてるか?」
此処に入ったときのこと…
流石に忘れないだろう、一緒にいた双子の姉と引きさかれてまで無理矢理連れてこられたんだから。
俺はそれから悪を恨み続け、強くなってカイトを殺そうと計画をたてたりもしたんだから…
「嗚呼、それがどうしたんだ?」
「リーダーからの命令でさ…何かこの頃町で無差別に人を殺していく奴がいるみたいなんだよ……」
「それと、俺の記憶がどう関係あるんだ…?」
俺がそう訊ねると、キルはさあ、と首をかしげると、続けた。
「よくは聞いてないんだけどさー…そいつがやけにお前と似てるって話なんだ。」
「はぁ?俺はそんなことやってないぞ?」
確かに俺は破壊を願うことはあるけど、俺が破壊を望むのは『悪』だけだ。
無差別に人を殺すようなことはしない。
キルは違う違う!と言いながら手を振ると、また続けた。
「レンが人を殺してるとは俺も思わないよ、ただ、お前と何か繋がりがあるんじゃないかって思っただけさ。」
繋がり……
ふいに頭に浮かぶのは双子の姉ー……リンの姿だった。
違う、リンはきっと此処にはもういない…
あのとき俺の側にいたせいで…きっと殺されてしまった…
それにもし生きてたとしても、リンが人を殺すなんて考えられない。
リンは、純粋で優しい姉だ…そんなことはしない……
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