二次創作小説(映像)※倉庫ログ
- からくりばーすと ( No.66 )
- 日時: 2012/08/17 20:44
- 名前: はるく ◆2bvow6Zq4g (ID: JStKLIYH)
昼。リーダーは何処かへ出かけ、それを見てキルもこそっと抜け出した昼。
俺達は此処に残って掃除をしてろとリーダーに言われた昼。
「どうも〜こ、ん、に、ち、はぁっ!」
突然ドアが開いて、一人の女が入ってきた。
女は緑の長い髪を頭の上で2つに結び、無邪気な笑みを浮かべて此方を見ていた。
向こうのリーダー……ミク…か……
俺はすぐわかった。
あのとき俺とリンを引きさいた…
ミク…だ。
今すぐ相手を殺したいという気持ちに襲われたが、相手は銃を持っている。
無理だろう。
「ちょ〜っと聞きたいことがありましてねぇ………」
その時、赤い髪の男……テドが手に持った刀でミクを襲おうとした。
その場に居た全員の視線がテドに集まった。
やめた方がいい、という目で、全員がテドを見ていた。
テド……たしかテドも妹と引きさかれたとか言ってたはずだ…
俺と同じか…
おそらくテドも仇を射とうとおもったのだろう。
わかりきっていたことだが、ミクの銃がテドに向けられ、テドを撃ち抜こうとした。
ミクはそこでまた笑みを浮かべ、テドに言った。
「特別に許してあげようか…今日は実際その為に来たんだしぃ〜…」
そこまで言うと、少し間をあけ、また話しだした。
「この頃ぉ〜、な〜んか此方の様子を探ってる奴が居るんだよねぇ〜。」
俺の頭を一瞬にして血が巡った。
キル、キルだ…ついに気付かれてしまったか…
「誰か知ってるかなぁ……?」
そこまで言うと、ミクは何かを思い出したかのように付け加えた。
「あ、もちろん、知らないなら用はないから…………どうなるか、わかってるよね?」
テドは震えていた。
そしてー、ミクの引き金が引かれる直前、
「キル………です…」
ミクは満足げな笑みを浮かべると、銃をしまい、テドに問いかけた。
「そいつは何処にいる。」
テドは辺りを見回すと、首を振った。
「へぇ……今日も来てたってわけだ。
それは……許しておけないかなぁ…」
背筋が氷るように冷たかった。
キル、キルは今日、帰りにクリプ屋敷へ行くと行っていた。
刀を取りに行くため……と。
クリプ屋敷は此処と向こうの間にある、つまり…………………………